浅田真央/バッハチェロ・スイート?
この程、フィギュアスケートの浅田真央選手が会見を行い、来季のエキシビションに使う曲をバッハの 「チェロベースの曲」 と明かしたそうです。
関係者によると曲名は 「チェロ・スイート」 とのことですが・・・??
クラシックでは、あまり 「チェロ・スイート」 とは言いませんが、「Cello Suite」 すなわち 「チェロ組曲」 のことで、バッハの場合は 「無伴奏チェロ組曲」 を指します。
この曲は、20世紀最大のチェリストと言われた パブロ・カザルスが、1890年に楽譜店で発見し、再評価して世界に広めたことで、チェロの”旧約聖書”と言われるようになりました。
「無伴奏チェロ組曲」は、1番から6番までありますが、今回は多分、1番のプレリュードではないかと思われます。(あくまで予想ですが)
■ 公開された映像を見ると、「1番プレリュード」 ではなく、第3番の4曲目サラバンドと、5曲目ブーレが使用されています。「サラバンド」 は冒頭部分だけで、主に 「ブーレ」 が中心のようです。
参考動画 バッハ無伴奏チェロ組曲第3番より 「ブーレ」
浅田真央さんは、蝶々夫人 「ある晴れた日に」 や、ショパン 「ノクターン」 「バラード」、ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲」、ハチャトゥリアン 「仮面舞踏会」、チャイコフスキー 「白鳥の湖」、リスト 「愛の夢」、パガニーニ 「カプリース」 など多くのクラシック曲を使用してきました。
全てがオリジナルではなく、リスト 「愛の夢」 (ピアノソロ)と、パガニーニ 「カプリース」 (ヴァイオリンソロ)は、楽器も増やしポップス調にアレンジして使用されています。
今回の 「無伴奏チェロ組曲」 はどうでしょう? そのままチェロのソロ演奏(オリジナル)を使うでしょうか、それともアレンジして使用するでしょうか?
私には、原曲の美しさを尊重し、バッハのオリジナル曲でファンを魅了する浅田さんが目に浮かびます。
■ 実際には、やはりオリジナル曲(チェロの無伴奏ソロ演奏)が使用されました。
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