地震のない国 ~安全な国はあるのか~
日を追うごとに被害が増す熊本地震の惨状。 桜で賑わった日本列島の空気は暗転してしまいました。
最初の震度7の地震が 「前震」(前触れ)で、後から 「本震」 が来たと言う気象庁の発表には驚きましたが、余震でも前震でも本震でも早く収まるよう祈るばかりです。
被災されました地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回の地震は、活断層による内陸直下型で、海溝型に比べ多く発生するそうです。何しろ日本には、活断層が(分かっているだけで)2000箇所もあり、そんな恐ろしい列島の上に1億3千万人も暮らし、原発(一部)も再稼働しています。
世界の国土(面積)の0,25%~0,28%程度しかない日本ですが、マグニチュード6以上の地震の約20%は、日本で発生しています。
まさに地震大国の日本ですが、世界には地震のない国も多いのです。(下図 クリックで拡大)
画像出典 http://tg.tripadvisor.jp/Earthquake/
図を見る限り、英国、ドイツ、フランスなどヨーロッパ全域、北欧、シベリア(ロシア)、中東、オーストラリア、ブラジル、ポルトガル、スペイン、ポーランド、カナダ北東部、北米、アフリカ などでは、過去100年間大きな地震は起きていないようです。(微弱な地震は含みません)
どうしても太平洋の周りが 「地震の巣(環太平洋地震帯)」 になっています。地球が生きて活動している以上これは止むを得ないのでしょうか。
ただ、日本では地震以外にも、台風や集中豪雨などの自然災害が後を絶ちません。
昨年9月には、台風18号の豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊して多くの人が濁流の中、自衛隊などのヘリコプターに救助されましたが、その模様がTV中継されたのは記憶に新しいところです。
では、世界には台風(ハリケーン、サイクロン含む)のない国はあるのでしょうか。
画像出典 http://blog.life-ranger.jp/blog/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%E3%81%8C%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE%EF%BC%9F/
アフリカ、南米、北アメリカ北部、オセアニア南部、アジア内陸部、ヨーロッパ全域には台風は、ほとんど存在しないようです。
ヨーロッパなど多くの国では、地震も台風もないのが当たり前かも知れません。
私たち日本人から見ると、そんな国がうらやましく思えますが、本当にそうでしょうか?
ヨーロッパでは、押し寄せる 「シリア難民」 と 「テロの脅威」 に直面しています。中東やアフリカでは紛争が絶えません。
竜巻や洪水、干ばつや砂嵐、山火事などの大規模な自然災害が頻発する国もあります。 治安の良くない国も多く存在します。衛生状態が良くない国も多く存在します。
そう考えると、本当に安全な国はあるのでしょうか・・・
自然災害の多い日本も、治安は世界一良いとされています。
逆に地震のないブラジルやコロンビアは治安が悪い国の代表です。台風のないベネズエラも世界ランキング2位の危険な国(治安)です。
南アフリカには地震も台風もありませんが、衛生状態が悪く、まともな医療もありません。 また、どこかの国で絶えず民族紛争が起きています。
地球上どこへ行っても本当に安全な国はありません。
災害の脅威、戦争・紛争の脅威、テロの脅威、原発事故の脅威、etc・・・ 脅威だらけです。人類の英知を集めて、この脅威を一つ一つ減らす努力を続けていかなければなりません。
しかし残念なことに、自分の身は自分で守る覚悟がないと生きていけないのが今日の世界の現状です。
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