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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年2月 8日 (月)

ライナー・ホーネックの「雨の歌」

ライナー・ホーネックのヴァイオリンリサイタルを聴く機会に恵まれました。 (2016・2・7 NBKコンサートホール 満席)

ホーネックはご存知 ウィーンフィルのコンサートマスターです。 まだ20代でコンサートマスターに抜擢された実力は、年齢を重ね 円熟味を帯びてきました。

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ベートーヴェンのソナタ1番、ドヴォルザークの4つのロマンティックな小品、シューベルトの華麗なるロンド、そしてメインは、ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番 「雨の歌」 でした。 

ホーネックの全身から表出される音楽は、作品の本質に迫るものです。感情に流されることなく、むしろ節度を持った上質な音楽を感じさせます。

そして、1709年製ストラディヴァリウスの流麗な音色は、ため息が出るほど美しく、ホールの空間に漂いました。

ピアノの村田千佳は、ホーネックの音楽性を完全に共有しているのでしょうか、豊かな表情と高い芸術性でヴァイオリンを支えます。 多くの演奏家から信頼と称賛を得ている理由が分かりました。 以前聴いた時より一段と洗練された印象でした。

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夕刻から始まったコンサート、ガラス張りのホール内から、黄昏の外の様子が分かります。まさに、ブラームス 「雨の歌」 の心境です。 内面を見つめるホーネックの端正な演奏・・・

あらためて音楽を聴く喜びを感じ、心の充足を覚えました。 演奏されたお二人と主催関係者に謝意を表します。

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