水より安くなったガソリン
ついに、ガソリン価格が リッター100円を切りました!
ドライバーにとっては有難いことですが、色々考えてしまいます。
主な原因は、中国の景気低迷による需給関係の悪化で、原油価格が下がってきたからだと言われています。
通常は産油国がすぐに減産して価格調整を図ります。 しかし今回は減産しませんでした。その理由は、アメリカのシェールガスにあります。
シェールガスは、生産コストが高く、1バレル50ドル以下では利益が出ないそうです。産油国があえて原油価格の低下を容認している裏には、この機会にシェールガスを潰そうと画策しているからです。
実際に倒産に追い込まれた、シェールガスの採掘会社もあるようです。 今や最大の産油国になったアメリカ VS 中東産油国 の構図が見えてきます。
しかし、アメリカはシェールガスの生産コストを改善する一方で、イランの制裁解除に踏み切りました。当然イランは原油を増産します。
益々供給過剰になれば、産油国も我慢の限界でしょう。ロシアを含めた産油国の協調減産を模索しますが、各国の利害がからみ難しい状況です。
そんな中、日本でもガソリン価格が100円を割った訳です。
考えても見れば、水が1リットル100円以上する時代に、遠く中東から運ばれてくるガソリンが100円を切っているのは不思議としか言いようがありません。
原油は、ペルシャ湾から大型タンカーに載せてホルムズ海峡を経て、マラッカ海峡を通り、12000Km20日間かかって日本に運ばれます。
国内の製油所で精製され、タンクローリーでガソリンスタンドまで運ばれます。そんなにコストのかかったガソリンが99円で、水が100円と言うのは不思議な話しです。
アマゾン通販サイトを見ると、「サントリー天然水(南アルプス)」1L×12本は、2074円でした。1本(1リットル)当たりは、173円になります。コカ・コーラの「い・ろ・は・す天然水」1020mL×12本は1522円、1本当たり127円です。
水が異常に高いのか、ガソリンが異常に安いのか分かりませんが、ガソリンには、1リッター当たり53,8円のガソリン税がかかっているのです。
ペットボトル代を考えても、やはり水が異常に高いことになります。
健康志向の強い日本では、水道水(諸外国に比べれば水質はとても良い)を飲んで病気になるよりは、高くても安全で美味しい水を飲んで健康で過ごしたい人が多いのだと分かりました。
この度、ガソリンが100円を切ったことから、思わぬ方向へ話が飛びましたが、おかげで少しは物知りになれました。お付き合いありがとうございました。
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