2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 天遥鶴飛高 | トップページ | 林住期 (本の紹介No.018) »

2016年1月 4日 (月)

もしも、こんなクラシックコンサートがあったら

穏やかな正月三が日を過ごすことができました。


ただ、季節外れの陽光で、睡魔に襲われそうになりましたが、かねてより漠然と考えていた 「おもしろクラシックコンサート」 の構想をブログにアップしようと思い立ち、あれこれ考えているうちに眠気が覚めてきたようです。


では、新春スペシャル 「もしも、こんなクラシックコンサートがあったら」 を、お楽しみ下さい。

Photo

 1.ミステリーコンサート(演奏が始まるまでプログラムが分からない)

ミステリーツアーはありますが、コンサートは如何でしょう。ちょっとだけスリリングですが、思わぬ名曲が聴けるかも知れません。お堅いクラシックに、遊び心を取り入れました。

 
 2.ことぶきコンサート(年寄りほど割引率が高くなる)

年金生活のお年寄りに朗報!70歳なら7割引き、80歳なら8割引き、90歳なら9割引き、めでたく100歳ならタダ!ただし座席はS・Aは除き、座席数も限定されます。

 
 3.話題騒然!ゆるキャラオーケストラ(オケ団員がゆるキャラの着ぐるみで演奏)

こんな楽しいコンサートがあったら、家族連れで超満員になるでしょう。ただ、手の指と、口の部分だけは工夫して下さい。もちろん指揮者は 「ふなっしー」 です。

Photo_2
 
 4.飲食OKのコンサート(演奏中でも飲食自由なコンサート)

クラシックコンサートと言えども、娯楽の一種です。ビール片手に、たこ焼きを食べながらクラシックを聴くのも楽しいと思います。もちろん野外コンサートではありません。一流ホールで実践してこそ意味があります。ただ、プログラムは一考を要します。

 
 5.S席100万円のコンサート(よく似たプランは存在しているかも知れませんが・・)

リムジンでホール正面に到着すると、支配人がお出迎え、貴賓室で休んで、S席でコンサート鑑賞後は、演奏家のサイン入りプログラム、CDをお土産にもらい、ミシュラン三ツ星以上のレストランでディナー(演奏家同席)、記念写真、ホテルのスイーツルームで宿泊します。

 
 6.電子譜面台を使った次世代コンサート(液晶パネル譜面台ついに登場)

何百年と変わらなかった譜面台が、画期的な電子譜面台に進化しました。薄型の液晶パネルに楽譜が表示され、音楽の進行に合わせてスクロールします。もう、面倒な譜めくりは必要ありません。 (すでに一部で実験・試作されているようです。iPadでも応用できます。また、電子ピアノには搭載されている機種もあります。)

Ipadvga Iklip_stage_ipad_main_image_718x450
出典http://ajitei.sblo.jp/category/69604-1.html


 7.客席参加型の第九コンサート(皆さんもご一緒にどうぞ!)

第九を歌える日本人は増え続けています。歌える人はどんどん参加して下さい、と言うコンサートです。客席にいても、第4楽章だけは大きな声で歌いましょう。実際、お客さんに歌唱指導してから、全員で歌うケースもあるようです。

客席参加型は、歌に限りません。楽器持参のアマチュア奏者でも応用できます。ヴァイオリンやトランペットを一緒に演奏したら、大いに盛り上がると思います。


 8.ギネス?に挑戦、耐久コンサート(ぶっ倒れるまで演奏する)

ベートーヴェン交響曲全曲でも、マーラー全曲でも何でも良いですが、とにかく長時間演奏し続けます。演奏する人も、聴く人も命がけです。 (すでに、連続演奏会は行われていますが、24時間を超えるものは聞いたことがありません) 演奏家はアスリートと同じで、タフでないと務まりません。

 9.交響曲 「HIROSHIMA」 の再演(もう一度聴きたいコンサート)

あの幻の交響曲が、新垣隆指揮/NHK交響楽団で再演されます。解説は、佐村河内守氏です。特別ゲストは野々村元県議です。あなたならコンサートに出掛けますか?

Profilephoto Photo_3 2033560291404950762_l_2

10.ストレスがたまるコンサート(肝心な所で必ず音を外す)

ココ一番のカレーではありませんが、ここ一番という肝心な箇所で、必ず音を外すコンサートがあったら、ストレスがたまる以上に 「笑えてしまう」 でしょうね。 人間、たまにはズッコケることも必要です。 (参)映画「音痴な歌姫」→ 偉大なるマルグリット予告編


11.ステージに客席のある体験型コンサート(すでに似たものがあるようです)

オーケストラ団員のすぐ横に、お客も座ります。客席とは違う感覚があるはずです。指揮者の顔の表情、団員の息づかい、スポットライトの下の緊張感や高揚感を味わってみるのも良い経験だと思うのです。


12.朝まで生オーケストラ(夜通し演奏することに意味がある)

例年、大晦日には深夜のコンサートがありますね。 「朝まで生テレビ」 ではありませんが、月に1回位は、朝まで生演奏するのも悪くないでしょう。 幸い、ホールは完全防音ですから迷惑は掛かりません。ホテル代わりに客席で仮眠してもOK。忙しい現代人がクラシックに接する機会は深夜しかないかも知れません。

13.手元の見えるピアノコンサート(スクリーンに映る手元や表情)

どうしても下手側(ステージ向かって左側)に座って、ピアニストの鍵盤タッチ(手元)を見たい聴衆。しかし、大型スクリーンに手元が映し出されれば、上手側の席でも安心です。どこに座っていても手元が見れるコンサートは、すぐ実現できそうです。

P1020565
出典 http://ikuko1978.seesaa.net/category/436303-5.html


14.2大オーケストラ 世紀の競演 (ウィーンフィル・ベルリンフィルの合同演奏会)

すでに、2005年にヨーロッパでは実現(※)していますが、もし日本で行われれば、チケット完売間違いなし、超プレミアムなコンサートになるでしょう。指揮者、選曲、チケット代なども問題ですが、一番の問題は会場です。日本では、NHKホールなら可能ではないでしょうか。そう言えば、かつてベルリンフィルとNHK交響楽団の合同演奏が東京体育館で行われました。 (2005年の際は、両オーケストラのメンバーが半々で出演しました)


15.70歳以上限定コンサート(シルバー対応型コンサートの実験)

客席は暗くしない、1時間ごとに休憩、大きな文字のプログラム、大きな音量のアナウンス、医師・看護師が待機、ロビーで血圧測定や日本茶のサービス、もちろん車いすOK、ボランティアスタッフ多数、etc・・  でも、そこまで年寄り扱いされたくないかも知れませんが。


16.特典付きコンサート(行けば何か得をするコンサート)

ポイントカードのあるホール、溜まれば、チケットやサイン色紙、CDなどと交換もできます。 (会員カードやクレジットカードでのサービスは存在しますが魅力に欠けます)

カップルで100回通ったら、そのホールで、無料で結婚式が挙げられる特典付きホール。

開演前、終演後なら、ホール内どこでも写真撮影OKのホール。ピアノ椅子に座ったり、パイプオルガンの前でポーズを取ったり、自由にどうぞ。

Th_01_1301024x682

17.モーツァルトを全曲聴く客船の旅(世界一周で626曲制覇する)

大型客船で行く世界一周船の旅、毎日音楽三昧で、モーツァルトK.1~626まで全てを鑑賞します。 ピアニストの横山幸雄さんが、ショパン全作品を弾くのも一興です。


18.プログラムがないコンサート(ペーパーレス時代の電子プログラム)

チケット購入者には、あらかじめ、プログラムが電子メールでスマホに送られます。事前に予習が出来ますし、当日の荷物になりません。さらに、オペラなどの対訳・字幕にも応用可能です。スマホは、音楽鑑賞のツールとして大いに活用されるでしょう。


19.合唱団が身ぶり手ぶりで歌う第九(第九のメッセージを身体で表現しよう)

棒立ちで歌う第九の4楽章ですが、もし、手話のように身ぶり手ぶり付きで歌ったら、視覚的にも楽しいでしょう。誰か、世界初の試みに挑戦してみませんか。 (最近、ある第九の男声パートが、一部分で身体を揺らしてスクラムを組んで歌いました。奇異に感じましたが、ある種の新鮮さもありました。元々、第九は革命的な曲です。発想は奇想天外であっても良いでしょう。)


20.限界に挑戦するコンサート(極限の表現力とは?)

超スピードのテンポで演奏できるか? 最強音はどこまで出せるか? 最弱音は? スローテンポの限界は? もちろん、オーケストラでもピアノ、ヴァイオリン、管楽器でも構いません。 (例えば、ルスランとリュドミラ序曲などを最速タイムで演奏できるか挑戦します)  ※多分「熊蜂の飛行」の世界最速演奏(ピアノ)→ ここ



書きだしたら、止まらなくなりました。今回はこの辺で止めておきます。要はクラシックコンサートの可能性は無限ということです。

一見、荒唐無稽のようですが、どのコンサートも硬直化した現在のコンサートに風穴を開けるものです。すでに一部は実現していますが、まだまだ先は見えません。

このブログを見て、やってみたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ管理人まで、ご一報下さい(笑)。 新春から、当記事をご高覧いただきありがとうございました。

(参)当ブログ→ もしも、ビジュアル最優先のコンクールがあったら

« 天遥鶴飛高 | トップページ | 林住期 (本の紹介No.018) »

音楽」カテゴリの記事