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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年1月 6日 (水)

林住期 (本の紹介No.018)

「林住期(りんじゅうき)」  五木寛之著  幻冬舎(平成19年2月第1刷発行)

親しくしているピアノの先生に勧められて本屋を探しましたが、少し前の本なので見つからず、結局はブックオフで安く購入することになりました。

※現在は文庫サイズ(幻冬舎文庫 535円)で購入できるようです。

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「古代インドでは、人生を四つの時期に分けて考えたという。

学生期(がくしょうき)、家住期(かじゅうき)、そして、林住期(りんじゅうき)と、遊行期(ゆぎょうき)。

林住期(りんじゅうき)とは、社会人としての務めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい 『第三の人生』 のことである。」 (本書の帯に書かれた紹介文) 


仮に、人生を100年として、その第3ステージである、50歳から75歳までの25年間が「林住期」 という訳です。

高齢化時代、多くの日本人がこの 「林住期」 を生きていますが、五木さんが言うように輝かしい 「第三の人生」 とは言えないのが現状です。 むしろ日々の生活に追われ、病気を抱え、人間関係に疲れ、重苦しい時代を生きているのではないでしょうか。

それでも、本書に惹かれるのは、この本が 「希望の光」 を放っているからです。

人生の前半を助走期間と考え、後半を「収穫期」とする考え方です。 決して「下り坂」 とは考えません。

真の生きがいを求めることで、人生の 「クライマックス」 は誰にでも訪れます。

最初の25年間(学生期)は、いわば青春時代です。社会人になるための準備期間です。次の25年間(家住期)は、一人前の社会人として家庭を築き、社会に奉仕する時期です。

そして迎えた黄金の 「林住期」 こそが、人生の 「クライマックス」 なのです。生きる勇気と知恵がいっぱい詰まった本だと思いました。

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