あがたゆりえリサイタル ほか 毎日が音楽と共に 12月②
12/13 第4回 あがたゆりえ ピアノリサイタル ~時を奏でるピアノの旋律~
個人的に応援しているピアニスト縣友里恵さんのリサイタルは、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リスト、シューマン、チャイコフスキーと、通常の1,5倍ほどのプログラムに挑戦して見事に弾き切りました。
作曲家の個性や年代の違いを良くとらえた演奏が光りましたが、特にチャイコフスキーの 「四季」 全曲は、自然豊かなロシアの一年を鋭い感性と温かな眼差しで表現して、会場を魅了しました。
アンコールの 「トロイメライ」 と、「花は咲く (縣友里恵編曲)」 を聴いた時点で、開演から2時間半が経っていました。本当にお疲れさまでした。
12/18 名古屋室内管弦楽団第5回定期演奏会 (しらかわホール)
第15回ショパン国際ピアノコンクールで第4位に輝いた関本昌平と、国内外で活躍中のピアニスト前田祐里による、プーランクの2台ピアノのための協奏曲ニ短調と、ビゼーの交響曲第1番ハ長調、フォーレのパヴァ―ヌを聴きました。
オールフランスものでしたが、生では滅多に聴けないプーランクが興味深く楽しめました。ビゼー1番の2楽章は何度聴いてもオーボエの旋律に癒されます。まだ若々しいオケですが、実力は十分のようです。期待したいと思います。
12/21 歌で四季をめぐる 横山奈央子(Sp)、野口夏菜(Pf) (宗次ホール)
新進気鋭のソプラノ歌手 横山奈央子さんと、ピアニストの野口夏菜さんのランチタイムコンサートに出掛けました。
横山さんは、良く知られた日本歌曲からオペラアリアまで、丁寧な表現、きめの細かい美しいソプラノで披露してくれました。
愛らしい可憐な歌唱は、時代が求めています。大いに羽ばたいて欲しいものです。
12・25 キエフ国立フィルハーモニー交響楽団 with 大谷康子 (愛知芸文コンサートホール)
先日の東京公演(サントリーホール)では、皇后美智子様がご臨席になったそうです。音楽ファンなら嬉しいプログラムは、メンチャイ(メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲)。いわゆる二大ヴァイオリン協奏曲です。
ヴァイオリニスト大谷康子のデビュー40周年記念のコンサート、名古屋ゆかりの大谷さんだけあって会場1,2階は、ほぼ満席でした。
少し歌いすぎかも知れませんが、振幅が大きくたっぷりした音楽は、やはり 「歌うヴァイオリニスト」 に相応しく、ストラディバリウスの華麗な音色を得て、豊かに響き渡りました。
アンコールは、スラブ舞曲第1集8番、さすがスラブ最高峰といわれたウクライナのオーケストラです。ややテンションの低かった前半の演奏をはね返す素晴らしいアンコールでした。
« 戦後70年慰霊の旅 その参 沈黙を破る手紙 | トップページ | 2015年 クラシック音楽界10大ニュース »
「音楽」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第278回 ノクターン9番 / フィールド (2024.12.03)
- 知られざる名曲 第277回 ラルゴ / ヴェラチーニ(2024.11.29)
- 知られざる名曲 第276回 ラドロー / ジェームズ・ホーナー(2024.11.24)
- 知られざる名曲 第275回 ロマンス (遺作) / スクリャービン(2024.11.22)