晩秋の室生寺を訪ねる
12月初旬、晩秋の奈良 「室生寺」 を訪ねました。
久しぶりのバス日帰り旅行ですが、この4月から参加している 「ラジオ体操の会」 の親睦旅行です。
25年も続いている市民活動ですから、バスが出発する際には、市長さんまで手を振って見送ってくれました。
定員いっぱいの参加者を乗せて、バスは赤目四十八滝から、室生寺に向かいました。高齢者が多いのですが、車内は活気があふれています。 ただ、行く先にお寺を選ぶあたりは、お年寄りの団体らしいところかも知れません。
高野山が厳しく女人を禁制したのに対し、この室生寺は真言道場として女性の参詣を許したことから 「女人高野」 として有名です。
国宝 十一面観音像(平安初期)を始め、幾多の優れた仏教美術を今に伝えていますが、運慶作と言われる 「十二神将像」(重文 鎌倉時代) が、奈良国立博物館から里帰りしていて、十二体全てを鑑賞することが出来たことは幸運でした。
石段を上ると、国宝 五重塔(平安初期)が見えてきます。
戸外の五重塔としては最小のものですが、あたりの自然と調和して優美な佇まいを見せていました。
山林修行の道場として、室生川の清流の奥深く、室生山の麓に開かれた真言宗 「室生寺」。
山紫水明の地を訪れ、多くの文化遺産に触れる今回の旅行は、今年一年の締めくくりに相応しい感動の旅になりました。
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