M E T ライブビューイングに感動の涙
師走入りして4日が経ちました。今秋以降、スローライフとは程遠い生活を送っています。ブログの更新も滞りぎみですが、今日の話題は優先してアップいたします。
ご存知、ニューヨークメトロポリタン歌劇場( 略してM E T ) のワーグナー 「タンホイザー」 を鑑賞してきました。 と言っても、映画館に行ってきただけですが・・・。
ここ数年、観客動員数が前年比25%~30%増で大人気の 「M E T ライブビューイング=映画館オペラ」 ですが、もう今秋で10周年だそうです。
ワーグナー初期の傑作、しかも本日が上映最終日とあって、ミッドランドシネマは、ファンでいっぱいでした。 (4時間40分 《休憩やインタビュー含む》 の大作。)
超一流の歌手陣、オーケストラ、合唱団が織りなす迫力の舞台が目の前に広がります。音響も素晴らしく、劇場で観るより臨場感があるかも知れません。 (5,1chサラウンド、10台以上のHDカメラを駆使)
有名な序曲から始まって、歌の殿堂、行進曲、巡礼の合唱、夕星の歌、と名曲が目白押しでしたが、途中、感極まって目が潤むこともあり、まさに感動ものでした。
見どころは、レヴァインの指揮による比類ない充実の演奏、第1幕冒頭の見たことも無い官能的なバレエシーン、タンホイザー役 ヨハン・ボータの強靭な歌声、ヴェーヌス役のグラミー賞受賞 ミシェル・デ・ヤングの魅惑的な声、エリザベート姫役 エヴァ=マリア・ヴェストブルックの圧倒的な歌唱と演技、そして何といっても、ヴォルフラム役のペーター・マッティ(バリトン)の歌う格調高い「夕星の歌」、迫力の合唱、もう何一つ言うことがありません。
◆ タンホイザー役のヨハン・ボータ氏は、2016年9月8日ウィーンで死去されました。51歳の若さでした。ご冥福をお祈りします。
これほど完成度の高いオペラが、ニューヨークで上演されて、わずか1か月で、日本のスクリーンで観れることは驚異的なことでしょう。
M E T の前回の日本公演S席は64000円、今回の入場料は3600円。もちろん単純に比較はできませんが、やはり破格の安さです。
次は、ビゼー 「真珠採り」、プッチーニ 「マノン・レスコー」 に行こうかと思っています。
■ 詳しくは→ 公式サイト M E T ライブビューイングとは? 動画付き (音量大きくして下さい)
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