楽譜の朗報相次ぐ 今度は世界記憶遺産に
先月、100年ぶりに発見された ストラヴィンスキーの楽譜。
ストラヴィンスキーの幻の楽譜 「葬送曲」 は、リムスキーコルサコフの追悼会に演奏された後、100年間も所在不明でしたが、このほどサンクトペテルブルク音楽院の書庫から発見されました。
この朗報のあと、今度はバッハの傑作 「ロ短調ミサ」 の自筆楽譜が、ユネスコの世界記憶遺産に認定されたと言うニュースが入りました。 (2015/10/17)
世界記憶遺産には、すでにベートーヴェンの 「第九の自筆楽譜」 が登録されていることはご承知の通りです。 wikipedia ユネスコ記憶遺産一覧
このように音楽文化が世界に認知されることは喜ばしいことですが、最近では、日本が申請した 「シベリヤ抑留に関する資料」 や、中国が申請し た「南京虐殺の資料」 が登録され、政治問題化しています。
歴史は検証が難しく、国の利害も衝突します。人類共通の遺産としては不向きかも知れません。 ユネスコには慎重な対応が望まれます。
今回、「ロ短調ミサ」 が登録されたことは、その意味でも大いに歓迎すべきニュースですが、個人的には、何故 「マタイ受難曲」 が先に登録されなかったのか、疑問に思うことしきりです。
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