クイズ→ 「 槿 」 と書いて何と読みますか?
ただ人は情けあれ 槿 の花の上なる 露の世に 閑吟集(室町時代の小歌集)より
写真出典 http://www.nanadivine.com/?page_id=15
写真を見れば分かりますが、答えは 「あさがお」 です。
その昔は、「 槿 」 と書いていたようです。 絶対読めませんね。 ひとつ物知りになりました。
辞書には、「 槿(あさがお) 」 は、「むくげ」 の別称、「ききょう」 の古名とも書いてありました。
「あさがお」 も 「むくげ」 も朝咲いて夕方には、しぼんでしまいます。はかない花です。
「ただ人は情けあれ 槿(あさがお)の花の上なる 露の世に」 を解説すると、
あさがおの花びらの朝露(水玉)のように、人の一生は儚いものだ。世の中は空しい。地位や名誉、財産よりも、本当に大切なものは、思いやりの心 「人間愛」 である。 愛情をもって人と接することが、これからの人生を豊かにする道ではないだろうか。
と言う意味に取れますが、しかし、人生90年時代の今日では、贅沢して長生きすることが可能になりました。 趣味や旅行など、やりたいことは山ほどある社会です。 80歳でエベレストに登った人もいます。
現代社会は人生を謳歌する魅力に溢れていますが、その為にはお金も必要です。 地位や名誉もあったほうが有利と言えるでしょう。
何より、格差社会が浸透する中、お金がないと生きて行くのが厳しい世の中です。
どうせ人生は朝露のように儚いものだから、地位も財産も捨てて、愛情深き人生を送りなさい。と言われても、ピンと来ません。 ハッキリ言って、お金のない人生ほど空しいものはありません。
それだけ今日の社会が、モノモノカネカネの時代になった証拠です。物が溢れています。「金(カネ)」 が全ての時代です。「夢」 も金(カネ)で買える時代です。
しかしその反動で、精神の病んだ人、心の貧しい人、思いやりのない人が増えています。 更なる豊かさ(資源)を求めて、国と国との対立も深まっています。
では、何が本当の幸せなのか?
答えは簡単に見出せそうにありませんが、これから秋の夜長にじっくり考えてみるのも悪くありません・・・
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