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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2015年9月18日 (金)

曼珠沙華 manjusaka は天上の花

植物の生命というものは不思議で、どんな天候不順であっても、ちゃんとその季節が来ると、その季節の花が咲くようにできています。


もう
すぐ秋の彼岸です。あちこちに野生の彼岸花が目立つようになりました。

彼岸花は、別名 「曼珠沙華」 とも言い、サンスクリット語(manjusaka)で、天上に咲く花と言う意味があります。

その姿は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの 「枝」 も 「葉」 も 「節」 もない花茎が地上に突出し(Wikipedia)とあるように、

まさに花茎が、天に向かって一直線に伸びる姿が特長的ですが、その様子は次の句に良く表れています。

つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華          山口 誓子

澄み切った空の青さ(紺)と、曼珠沙華の赤い花の対比が見事ですね。 つきぬけるように天に向かって咲き誇る曼珠沙華。


そんな誇らしげな曼珠沙華を見て、俳人 山頭火は次の句を詠みました。

悔いるこころの 曼珠沙華 燃ゆる                    種田 山頭火(自由律の俳人)

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山頭火は、我が身を振り返りますが、酒におぼれた人生は悔いる事ばかりです。 何の迷いもなく、秋空に向かって真っすぐに伸びる 曼珠沙華の燃えるような赤が、山頭火の眼に焼き付いて離れなかったのでしょう。



さて、今まで曼珠沙華(彼岸花)は、赤い花しかないと思っていましたが、いつもお世話になっている 「DADA’sブログ」 さんのサイトに、白い曼珠沙華の写真を見つけました。

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何という上品な花でしょう。 まさに 「天上に咲く花」 です。

曼珠沙華が、多くの俳人や歌人に親しまれてきた訳が分かりました。

北原白秋の詩に、山田耕筰が曲を付けた 「曼珠沙華」 と言う歌曲があります。今夜はこの曲を聴いて秋の夜長を楽しみたいと思います・・・

you tube 曼珠沙華 中沢桂





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