第18回 リーズ国際 セミファイナル/中国、ロシア、韓国の台頭
日本人は、北村朋幹(ベルリン芸大 ピアノ科・古楽科在籍中)氏が、セミファイナル進出を決めましたが、やはり、中国、ロシア、韓国勢で、進出者12名のうち8名を占めています。地元のイギリスは1名のみでした。
■ 国別 セミファイナル進出者 (日本以外)
中国 3名 Jun Sun Yun Wei Yunqing Zhou
ロシア 3名 Alexander Panfilov Vitaly Pisarenko Anna Tcybuleva
韓国 2名 Ji-Hwan Hong Heejae Kim
アメリカ 1名 Drew Petersen
台湾 1名 Szuyu Su
イギリス 1名 Ashley Fripp
中国、ロシア、韓国と言えば、領土問題等で、日本との外交関係が、必ずしも良好ではありません。
コンクールでも競うことになりますが、音楽の世界では良きライバルとして、お互いに頂点を目指して欲しいものです。12人の皆さんのご健闘を祈ります。
↓Competitors progressing to Semi-Finals announced
■ その後、ファイナルでは、ロシアのアンナ・ツィブレヴァ(Anna Tcybuleva)氏が1位になりました。2位は韓国のHeejae Kim氏、日本の北村朋幹氏は惜しくも5位でした。やはり韓国は食い込んできます。
北村朋幹 リスト (公式サイトより)
※この程行われた 「第60回ブゾーニ国際ピアノコンクール」 (開催地イタリア)に於いて、韓国の ムン・ジヨン (Ji-Yeong Mun) 氏が1位に輝きました。アジア人初の快挙とのことです。
ムン・ジヨン氏は、授業料が全額免除の 「韓国芸術英才教育院」 出身です。(現在は、韓国芸術総合学校の音楽院に在籍中)
このコンクールは、1位の基準が非常に厳しいことで有名で、日本人では野原みどり氏(3位)、横山幸雄氏(5位)等がありますが、1位には届いていませんでした。
韓国の国際コンクールでの躍進が目立ちます。韓国では芸術に限らず、優秀な若者 (国家的エリート) を輩出するため、「英才教育振興法」 など、国を挙げての支援体制が整っているようです。
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