奏でよう平和の音
この写真を見て、そう思いました。 Wikipediaで見た60年安保闘争の写真(右モノクロ)とそっくりです。 (写真出典http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7800.html)
しかし、戦後2回の安保闘争は、学生(全学連)や労働団体が中心で、反政府的な過激な行動も目立ちました。
今回のデモは、一般市民による秩序ある抗議行動です。テレビで見る限り、若者から、親子連れ、サラリーマン、お年寄りたちが集まって12万人という人の波を作っています。
海外メディアも、英BBCが 「日本の若者は目覚めた」 と伝えるなど、強い関心を示しました。
■ そのような中、8月29日付の東京新聞記事に、
音楽家有志が安保法案に反対して、「戦争法案に終止符を!音楽人・団体の会」 を発足させたとのニュースがありました。
呼びかけ人は、池辺 晋一郎氏、三枝成章氏、湯川れい子氏ら著名な音楽家が名を連ね、約200の個人・団体も賛同しているということです。
9月10日には東京で、戦争の悲しみや平和をテーマにした 「音楽の夕べ」 と題したコンサートが開催されます。
昨日のデモでマイクを握った 坂本龍一氏を始め、多くの音楽家が、今の政治の方向性に懸念を表明しています。
「平和国家貫け。」 小澤征爾氏( 2015・7・20 共同通信の単独インタビューに答え)
「若き自衛隊員を死なせていいのか。」 長渕剛氏( 2015/7/19 フジTVワイドショーにて)
戦時中、音楽は戦意高揚のためのプロパガンダとして利用されました。その忌まわしい過去の反省に立って、音楽家は 「悲痛な叫び」 を上げているのです。
「奏でよう平和の音」 に託した音楽家の思いを無駄にしてはならないと思いました。
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