沈黙する 女性議員
戦後70年間、日本が掲げて来た平和主義は、大きな転換点を迎えた。
立憲主義は危機に瀕している。
この局面に際して、女性の国会議員の多くが沈黙を守っている。
表に出ているのは、委員会の強行採決時に 「委員長、お願いだからやめて―!」 と絶叫した辻元議員(民主)と、かねてから 「戦争法案反対!」 と表明している福島議員(社民)くらいである。
与党からも、稲田議員(自民)がTVに出ているが、その他の議員の発言がみられない。
日本には、衆参で 80名を超える女性国会議員がいるはずである。
国会の外では、連日のように、女性団体やお母さんたちが抗議行動を行っている。初めてデモに参加した若い女性グループもあった。
与野党とも、賛成にしても反対にしても、もっと発言して、国民に説明するべきではないか。 (地方議会では、女性議員が記者会見を開いたりして意見を述べている。)
辻元議員は感情的でパフォーマンスだと批判する人がいるが、何も発言しないよりよほど立派である。
国民の声を国会に届けるのが、代表者たる国会議員の責務である。中でも、女性議員は、国民の半数の女性の声を代弁することが大きな使命ではないだろうか。
国家の安全保障の大転換を迎えた今、沈黙する女性議員があまりに多いことに愕然とする。
今、沈黙する事は賢い、けれど今たゞ沈黙する事が凡(すべ)てに於(おい)て正しい、のではないと信じる。
松本竣介 (1948年36歳で夭折した画家) の言葉
■ その後、耳を疑うようなニュースが入ってきた。
あの、維新の党を除名された 上西議員が、自身の「セクシー自叙伝(写真集)」を出すと言うのだ。
安保法案を審議中の大事な時期に、国会議員がセクシー写真集出版とは、厚顔無恥も甚だしい。
このような破廉恥な議員に、国費(税金)が年間1億円も使われているのは腹立たしい限りである。
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