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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2015年7月22日 (水)

60億円 ドブへ/権限と責任の所在

新国立競技場のドタバタ騒ぎで、何と60億円もの大金が失われることになりそうだ。(各社ニュース)

J S C (日本スポーツ振興センター)が、すでに契約した 「デザイン監修料15億円」、「設計料36億円」、「技術協力費8億円」 の大半は戻らないばかりか、デザインをした 建築家ザハ氏からは、損害賠償を請求される可能性もあるという。

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ザハ氏が強欲なのか、これが国際ルールなのか分からないが、いづれにしても税金で穴埋めされることは間違いない。

※ ちなみに、60億円を1万円札で積み重ねると、60メートルにもなり、15階建てのビルの屋上まで届いてしまう。巨額の税金の無駄遣いである。


■ この事態に、当事者たちは何と言っているのか

発注したJ S C (河野一郎理事長)は、文科省の指示だったと言い、

審査委員長の安藤忠雄氏は、デザインは決めたが 「予算は知ーらない」 と言い、

五輪組織委の森喜朗元首相は、「組織委は競技場を造る立場にない。僕は元々嫌いだった」 と言い、

文科省の下村大臣は、「デザインは2012年民主党政権下に決めたことだ」 と言い、

もう呆れるほどの 「責任転嫁合戦」 が始まっている。

2520億円をあっさり了承した 7月7日の有識者会議のメンバーにも責任があるだろう。



大きな権限を持つ責任ある立場の人が、誰も責任を取ろうとしない。

3・11 もそうだった。 御嶽噴火も、年金情報流出も、この国の偉い人は責任を取らない。

もし、原発再稼働で事故が起きても、自衛隊に戦死者が出ても、この先永久に責任を取る人はいないだろう・・・

※その後、新国立競技場の件で担当局長が更迭されました。 気の毒に、政治家ではなく、官僚が責任を取らされた格好です。 ただ、この官僚も天下り先が確保済みとの情報があり、もし本当なら、馬鹿を見たのは納税者だけだったと言うことになります。

◆9月12日の報道各社によると、JSCの理事長は事実上の引責で退任することが決まったようです。また、文科大臣も内閣改造の際、留任されないことが決まったようです。

◆9月24日、第三者委員会は、文科大臣、事務次官、JSC理事長の責任を指摘し、有識者会議を有害無益と切り捨てました。

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