60億円 ドブへ/権限と責任の所在
新国立競技場のドタバタ騒ぎで、何と60億円もの大金が失われることになりそうだ。(各社ニュース)
J S C (日本スポーツ振興センター)が、すでに契約した 「デザイン監修料15億円」、「設計料36億円」、「技術協力費8億円」 の大半は戻らないばかりか、デザインをした 建築家ザハ氏からは、損害賠償を請求される可能性もあるという。
ザハ氏が強欲なのか、これが国際ルールなのか分からないが、いづれにしても税金で穴埋めされることは間違いない。
※ ちなみに、60億円を1万円札で積み重ねると、60メートルにもなり、15階建てのビルの屋上まで届いてしまう。巨額の税金の無駄遣いである。
■ この事態に、当事者たちは何と言っているのか
発注したJ S C (河野一郎理事長)は、文科省の指示だったと言い、
審査委員長の安藤忠雄氏は、デザインは決めたが 「予算は知ーらない」 と言い、
五輪組織委の森喜朗元首相は、「組織委は競技場を造る立場にない。僕は元々嫌いだった」 と言い、
文科省の下村大臣は、「デザインは2012年民主党政権下に決めたことだ」 と言い、
もう呆れるほどの 「責任転嫁合戦」 が始まっている。
2520億円をあっさり了承した 7月7日の有識者会議のメンバーにも責任があるだろう。
大きな権限を持つ責任ある立場の人が、誰も責任を取ろうとしない。
3・11 もそうだった。 御嶽噴火も、年金情報流出も、この国の偉い人は責任を取らない。
もし、原発再稼働で事故が起きても、自衛隊に戦死者が出ても、この先永久に責任を取る人はいないだろう・・・
※その後、新国立競技場の件で担当局長が更迭されました。 気の毒に、政治家ではなく、官僚が責任を取らされた格好です。 ただ、この官僚も天下り先が確保済みとの情報があり、もし本当なら、馬鹿を見たのは納税者だけだったと言うことになります。
◆9月12日の報道各社によると、JSCの理事長は事実上の引責で退任することが決まったようです。また、文科大臣も内閣改造の際、留任されないことが決まったようです。
◆9月24日、第三者委員会は、文科大臣、事務次官、JSC理事長の責任を指摘し、有識者会議を有害無益と切り捨てました。
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