戦争をしない国 本の紹介(No.015)
本日、予約していた新刊書が手元に届きました。
「戦争をしない国」 明仁天皇メッセージ
文 : 矢部宏冶 写真 : 須田慎太郎 (小学館1000円+税 2015年7月5日発行)
「声なき人々の苦しみに寄り添う」 という、象徴天皇のあるべき姿を築き上げていった 明仁天皇。
その平和への思いと珠玉のメッセージの数々を、写真家・須田慎太郎の美しい写真とともに紹介します。
サイパン、パラオ、中国、沖縄、広島、長崎、福島・・・。明仁天皇の足跡をたどり、空前の海外&国内ロケを敢行! (以上は、当書籍の帯紙裏面より抜粋)
■ 明仁天皇のメッセージ(本書より)
「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」 (以上は2015年元旦/新年のご感想の一部)
■ 美智子皇后の御歌(本書より)
初夏(はつなつ)の 光の中に 苗木(なえぎ)植(う)うる この子供らに 戦(いくさ)あらすな(平成7年1995年 全国植樹祭)
男性23,9歳 女性37,5歳
この数字は、70年前の敗戦の年の、日本の平均寿命です。
※日本中が焼け野原になり、沖縄で熾烈な地上戦があり、学徒が動員され、連日のように神風特攻隊が出撃する中、最前線では多くの日本兵が玉砕しました。対馬丸のような学童疎開船や、徴用された商船、漁船7千隻も魚雷で沈められました。 そして広島・長崎に原爆が投下されました。 日本人310万人が犠牲になったとされる太平洋戦争。この平均寿命は参考値で諸説ありますが、実感としては正しいでしょう。
このような悲劇が二度と繰り返されることのないよう、日本は 「戦争をしない国」 に、生まれ変わったはずです。
しかし、日本の現政権は 「戦争のできる国」 を目指しています。何という愚かな選択でしょうか。
本書 「戦争をしない国」 は、慰霊と平和への限りないメッセージが全編にあふれています。日本人必読の書としてお薦めいたします。
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