人生90年時代 内閣府白書推計
12日閣議決定された 「平成27年度版 高齢社会白書」 によれば、日本の65歳以上の高齢者は3300万人となり、総人口に占める割合は過去最高の26%となった。
分かってはいたが、3300万人と聞くと高齢化が現実のものとして見えて来る。
さらに、内閣府の推計によると、女性の平均寿命は2050年に90歳を超えるという。 ついに 「人生90年時代」 の到来であるが、これには少しショックを受けた。 寿命ばかり延びて大丈夫だろうか。
1963年に153人だった100歳人口は、今や6万人、2050年には68万人と推計されている。 100歳が珍しくない時代は、すぐそこに来ている。
しかし、高齢化は先進国を中心に世界中で進んでおり、最近のニュースでは、英国の103歳男性と91歳女性の結婚式が話題になった。
日本でも平均年齢84歳の 「KBG84」 が結成された。 幸せな老後は歓迎すべきである。
最高齢カップル AFPニュースより KBG84 スポニチより
一方、先ごろ行われた 日本老年学会のシンポジウムでは、老人の身体能力や健康レベルは、10年~20年前に比べると大幅に向上しており、5年~10年は若返っていると想定した。 (CBnews)
本当に10年も若返ったとしたら人生90年も信ぴょう性がある。
若返って長生き出来れば言うことはないが、日本経済研究センターの推計値によると、2025年の要介護人口は700万人と見込まれており、やはり健康不安はぬぐいきれない。
各種の情報やデータが次々と発表され、希望と不安が交錯していたが・・・
そんな時、TV番組 「サワコの朝」 を見た。 ゲストは岸恵子(82歳)。 本人は、四捨五入して80歳、その7掛けで56歳のつもりだと言っていたが、本当に56歳位にしか見えない美しさだった。 受け答えもスピーディーで全く歳を感じさせなかった。
八千草薫も84歳になったが、現役女優として映画 「ゆずり葉の頃」 (写真は初日舞台あいさつ)に出演した。 女優は例外とはいえ大いに見習うべきお二人と言える。
お二人とも、自助努力をされて今日があるとすれば、私たちも他に依存しないで残りの人生を歩まねばならないが、「人生90年時代」 を素直に喜べない 「何か」 が、前途に横たわっているのも現実ではないだろうか。
当ブログでは今後、その 「何か」 にスポットを当てて、考察していく所存である。
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