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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2015年6月 8日 (月)

梅雨(6月~)に降る五月雨

この地方も梅雨入りしたようです。

梅雨の時期に降る雨を 「五月雨(さみだれ)」 と言います。

六月に降る雨を、「五月雨」 と言うのも不思議な気がしますが、俳句や短歌の世界では旧暦を基準にしていますので、これも独特の文化の痕跡として了としています。

ちなみに、旧暦はアジア諸国に多く残っていて、特に中国の春節(旧正月)が有名です。 中国人観光客による日本での 「爆買い」 は1,140億円 (2015年) に上ったそうです。

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五月雨の 降(ふり)のこしてや 光堂       

「光堂」 というのは、平泉中尊寺の金色堂のことです。 永年降り続いた雨で、栄華の跡も朽ちてしまったのに、この光堂だけは雨が降り残したのだろうか、今もまぶしいほどに光り輝いているよ、という意味とのこと。 作者の感動が伝わります。


五月雨を あつめて早し 最上川  

梅雨の長雨で、上流から集まった水流が、水しぶきを上げて勢いよく流れている様子が描写され、力動感がみなぎっています。 

 

二句とも、大変有名な句ですが、どちらも 「奥の細道」 の中で、芭蕉が詠んだ句です。

芭蕉は、五月雨という季語が気に入っていたのでしょうか。 


五月雨や桶の輪切る夜の声
 

五月雨にかくれぬものや瀬田の橋  

五月雨は滝降うづむみかさ哉  

五月雨や色紙へぎたる壁の跡       以上 芭蕉


「梅雨の雨」 というより、「五月雨」 の方が風雅を感じるのは確かです。 梅雨明けまでのしばらくは、雨が降ったら 「五月雨」 が降ったと思うようにしてみます。




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