2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 新垣氏、お母さんの介護中を明かす | トップページ | 新垣先生、浅田舞に抱きつかれる »

2015年5月25日 (月)

韓国の台頭/国際コンクールから得るもの

言うまでもなく、音楽の世界にはオリンピックもノーベル賞もありません。

音楽で、国威高揚を図る手段は、国際コンクールで上位入賞するしかありません。

その意識が異様に高いのが韓国です。 近年、国を挙げて取り組んでいる印象があります。

そこで、今年開催される主な国際コンクールの予選状況などを見てみると、


大国際音楽コンクールの一つ 2015 エリザベート王妃国際音楽コンクール( ヴァイオリン部門 )では、ファイナル出場者12人の内訳は、日本1名(毛利文香)、ドイツ2名、アメリカ2名、ウクライナ1名、オランダ1名、中国1名、台湾1名に対し、韓国は3名で最多でした。

※ 5月30日の最終審査の結果、優勝したのは、韓国のイム・ジヨンさんでした。毛利文香さんは6位入賞。

韓国は、昨年の米国インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールでは、1位、3位、4位5位、6位を独占しています。特にヴァイオリンの層は厚いようです。

公式サイト 2014インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール 受賞者リスト

E430ad64df3de73e6be33bcb7f6d0dac143

また、2015 チャイコフスキー国際コンクールの事前審査の結果は、日本、中国、韓国の3か国だけを見ても、全部門合わせると、日本12名、中国11名に対し、韓国は36名と突出しています。特に、声楽部門は、13名と大量です。 (日本は声楽部門はゼロ)

Intltchaikovksycompetitionnew

2015 ショパン国際ピアノコンクールでは、同じく3か国で見ると、中国15名、次いで日本12名韓国9名と健闘しています。  人口比だけで見れば、韓国は中国の28分の1、日本の2,6分の1です

韓国の物凄い意気込みが分かります。 このまま行けば、遠からず3大コンクールを韓国が制覇する日が来るのではないでしょうか。


また、2015 リーズ国際ピアノコンクールは、DVD審査を通過した79名の内、韓国18名、中国12名、日本8名、開催国イギリスが8名となっていて、ここでも韓国の進出ぶりが際立っています

2015 ジュネーブ国際音楽コンクール作曲部門のファイナリストも、4名のうち2名は韓国です。 (他日本1名、ポルトガル1名)


今年開催の、ロン・ティボー国際コンクールや浜松国際ピアノコンクールなどでも、韓国の台頭が予想されます。

国際コンクール当たり年の本年、韓国の勢いが衰える様子はありません。

※ 国際コンクールは増え続けています。世界国際コンクール協会 (又は国際音楽コンクール世界連盟 WFIMC ) が公式サイトに掲載しているだけで115件。 このほど、日本の高松国際ピアノコンクールが、日本で10番目の国際コンクールとして加盟しました。

Nav_context_bottom_actualite2 Photo


領土問題、歴史認識で対立する日本と中韓ですが、音楽の国際コンクールの場では、韓国が一歩リードしているようです。 そして、中国にも潜在力がありそうです

しかし、このことは日本にとって良い刺激になっています。 音楽界のさらなる奮起を期待します。

ただ、音楽の世界は、「競争」 ではなく、「響奏」 です。 聴き手と響きあって奏でることが全てです。 綺麗ごとに聞こえますが、勝ち負けではありません。 音楽は、国境を越えると思います。


ですから、たとえ外交で対立しても、音楽文化の世界では、日中韓の3か国が、共に刺激し合い、共に励まし合い、
共に成長できる関係を築けないでしょうか

Teaser_shot_1_0_3

近い将来、3か国が良きパートナーとしての信頼関係を再構築する日が来ることを願ってやみません。


■ 当ブログ関連記事→
第18回リーズ国際セミファイナル/中国、ロシア、韓国の台頭

« 新垣氏、お母さんの介護中を明かす | トップページ | 新垣先生、浅田舞に抱きつかれる »

音楽」カテゴリの記事

音楽コンクール(国内・国際)」カテゴリの記事