憲法記念日と文化の日の関係
この程、朝日新聞が行った世論調査によれば、「九条を変えない方がよい」 が 63%で、「変える方がよい」 の 29%を大きく上回った。
また、憲法そのものについても、「簡単に変えない方がよい」 が 58%で、 「柔軟に変える方がよい」 の 35%を上回った。
しかし、自民党は本日、「憲法改正」 に全力を挙げるとの談話を発表した。
一強多弱の政治体制と、国民の政治離れが招いた 安倍政権の暴走。
日本国憲法は、昭和21年11月3日に公布、6か月後の昭和22年5月3日に施行された。その施行日が、憲法記念日となった。
公布日の11月3日が、「文化の日」 に制定された背景には、憲法の平和主義が深く関わっていたようである。 (以下 出典はWikipedia 憲法記念日 より)
日本国憲法の公布日である11月3日は、文化の日となっている。法案を審議した参議院文化委員会の委員長を務めた山本勇造議員(作家の山本有三)は、「この日は、憲法において、如何なる國もまだやつたことのない戰爭放棄ということを宣言した重大な日でありまして、日本としては、この日は忘れ難い日なので、是非ともこの日は残したい。そうして戰爭放棄をしたということは、全く軍國主義でなくなり、又本当に平和を愛する建前から、あの宣言をしておるのでありますから、この日をそういう意味で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」、そういう「文化の日」ということに我々は決めたわけなのです。」
と説明している。 憲法記念日と、文化の日は密接な関係にあった。日本は文化国家を目指すべきであり、軍事大国に逆戻りする必要はない。 山本有三の宣言は、およそ70年経った今日、危機に瀕している。
折しも、中日(東京)新聞の一面トップに、文化人で歌手の美輪明宏さん(79)の、平和へのメッセージが掲載された。(東京社会部 小林由比氏執筆) 長崎の原爆を体験した美輪さんの言葉には重みがある。
美輪さんは、「国民を守る」、「国を守る」 という耳あたりのいい言葉で改憲の議論が進むことに強い警鐘を鳴らている。
また、先日肺がんで亡くなった愛川欽也さん(80)が残したメッセージ(右)も、無言の警鐘を鳴らす。
精神におけるビタミン剤が「文化」なのです。 美輪明宏公式サイトhttp://o-miwa.co.jp/
まとまりませんが、とても考えさせられた一日でした。おやすみなさい。
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