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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2015年5月 7日 (木)

立夏に季語を考える

5月6日は、「立夏 」 でした。 ここ数日、日中の最高気温が25度Cを超えて、夏日を記録する日がありましたから、 「 立夏 」 と言っても違和感はありません。

習っている 「 書 」 の調和体では、早くも 「 朝顔 」 の文字が出て来ました。 すっかり夏モードに入ったようです。


「 瞬 間とは かうもたふとい
(こうも尊い)ものであろうか  一りんの朝顔よ 」

山村暮鳥(やまむらぼちょう) 「朝顔」 より

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考えさせられる一節ですが、この中に出て来る 「 朝顔 」 は、俳句の世界では 「 秋 」 の花に分類されるとのこと、知りませんでした。

なるほど、暦の上では立秋は8月8日ですから、晩夏に咲くことの多い 「 朝顔 」 は秋の季語になるそうです。  それから 「スイカ 」 も、秋の季語だそうです。


しかし、朝顔やスイカは夏休みの風物詩です。 秋の季語では、やはり違和感があると言うことから、現代俳句協会では、新刊 「 現代俳句歳時記 」 で、これまでの旧暦に従う季語から、新暦に基づく季語に区分を変更しました。 ここでは、「朝顔 」 は夏の季語に変更しています。

その原点は、8月6日広島原爆投下、9日長崎原爆投下、15日終戦記念日にあると言います。この三日は、共に夏の暑い日であった、との共通の思いがあります。

もし、旧暦に従えば、広島は「夏」で、長崎と終戦は「秋」と言うことになります。季節を分けることは確かに変です。 


俳句の季語は、そのように一部変化していますが、俳壇からの異論も多く、結論に至っていません。ですから、「 朝顔 」 についても、一般的には、まだ 「秋」 の意見が多いようですが、意見は分かれています。

季語について学ぶことは、日本の気候風土、歴史、生活習慣などを知ることになります。「 朝顔 」 の二文字から、今日も知らない世界を探求できたことに感謝いたします。

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