「世も末(すえ)だ」 シリーズ③ 晩節を汚す高齢者の増加
下のグラフで分かる通り、検挙された刑法犯のうち、65歳以上の伸びが著しい。
いくら高齢化が進んでいても、異常な事態と言うべきだろう。
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NAVERまとめ(http://matome.naver.jp/odai/2138681514677931501?&page=1)によると、最近の事例だけでも、
4・29 石川県の64歳(男)が、バスの運転手に暴行を加え逮捕。
4・18 栃木県の70歳(男)が、知人女性(39)の車にいたずらをして、ストーカー容疑で逮捕。
4・10 京都府の80歳(男)が、中3の少女に痴漢容疑で逮捕。
3・25 大阪の73歳(女)が、こん睡強盗の容疑で逮捕。
3・19 茨木県の83歳(男)が、猫を車で引きずって死なせたとして書類送検。
3・7 茨木県の81歳(男)が、万引きのうえ、店長をナイフで脅かし緊急逮捕。
キレる老人が増えている、との分析があるが、人生の晩年、社会人の模範となるべき高齢者が、次々と転落している。
背景には事情もありそうだが、10年で48倍にもなった暴行事件をはじめ、同じく3,8倍のストーカー行為など、かつての 「か弱い老人」 の イメージはない。 そればかりか、「バイオレンス老人」 という新語まで飛び出してくる始末・・・ 言葉もない。
晩節を汚す高齢者たちの増加。
嗚呼、世も末だあ~。
老人たちの裏社会(宝島社 2015・2・10)
世界一の長寿国となった日本。未曾有の長寿社会に突入し、かつてないほど余命が飛躍的に伸びた。
しかし、本来は加齢と共に人間性が円熟するはずが、実際には問題行動を起こして“不良化"する老人たちが急増している。
彼らはなぜ、そうした反社会的な言動に至るのか。
持て余した余生を使いこなせずに、目標も生き甲斐もないまま、犯罪行為や色と欲などに走らざるを得ない背景には、「命を燃やせる何か」への強烈な希求と共に、己が「生きる価値」を世に問う承認欲求すら根底に潜む。
他者から必要とされず、社会的責任も解かれた彼らの喘ぎとは。
生き続けるより上手に老いる方が困難となった現代社会で、不器用な彼らの生態から浮き彫りにされる“闇"と新たな課題をひもとく。
(本の紹介文より)
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