携帯電話を無くしたら 実録対処法

東京都内の携帯電話の拾得届は、年間１４３,１２３台！（警視庁平成２５年データ）　届け出があったものだけで１４万台ですから、実際にはその数倍の携帯電話が紛失していることになります。　　　警視庁　拾得物　年次別一覧　PDF

実は恥ずかしいのですが、私もそのひとりです。　つい先日、東京旅行中に携帯電話を紛失しました。　幸いにも、２日後に無事手元に戻ってきましたが、冷や汗をかきました。

誰にでも起こりうる、この緊急事態にどう対処したら良いでしょう。　自身の経験からまとめてみました。

その手順は、

１．無くした携帯電話に電話してみる

別の携帯電話や固定電話から、無くした携帯電話に電話をかけます。もし、拾った人の手元や交番などにある場合は、電話に出てくれる可能性があります（ラッキー）。残念ながら応答がない場合でも、留守電にこちらの連絡先を入れておきましょう。

２．携帯会社の捜索 （位置検索）サービスを利用する

各携帯会社のサポートセンター （２４時間対応、通話料無料） に電話して、紛失した携帯電話の位置情報を教えてもらいます。無くした場所のおよその位置が分かります。但し、このサービスは、携帯の電源が入っていることと、このサービス （有料オプション） に加入していることが条件です。（携帯会社によっては、加入していなくても、この時点で入ることも可能です。）

※この件では、携帯電話を購入したショップ （A店） にも電話しましたが、対応は悪く、サポートセンターへ電話して下さい、と言うだけです。仕方なく （B店） に電話しましたところ、非常に親身になって相談に乗ってくれました。　次に買い替える時は、（B店） にします。

３．回線の利用を停止する

これは、とても大事です。　万一、携帯電話が悪用されたら大変です。サポートセンターへ電話して、音声ガイダンスに従い、一時的に利用できないようにします。　もし誰かが、この携帯に電話を掛けた場合は、「現在、お客様の都合により、おつなぎ出来ません。」 などのアナウンスが流れます。

但し、メールには対応しませんので、誰かがメールを送信した場合は、そのまま送信したことになります。　返信が無いので、送った人は不信に思うでしょう。　また、おサイフケータイの場合はロックしてもらいます。

※回線を停止しても、携帯には膨大な個人情報が入っています。電話帳やメール記録、写真なども第三者に見られる危険性があります。携帯を無くすと言うことは、多くの人に迷惑をかけることに直結することを反省しなければなりません。

４．ここで、少し冷静になる

取り敢えず利用停止したので、悪用されることはないでしょう。ここで少し落ち着いて考えます。

万一、携帯が出てこなくても、今までの電話番号もメールアドレスも継続できます。端末だけは、ショップで買わなければなりませんが、「安心保障パック」 などに加入していれば格安に購入できるはずです。

ただ、電話帳（メルアド含む）や写真などのデータは失われます（バックアップしてあれば良いですが）。　元に戻すには、今後大変な労力を要すると思います。

５．警察に届けを出す

無くしたと思われる所轄の警察署、交番などに 「遺失物届」 を提出します。（その際、携帯の品番、製造番号があると確かです。保証書に書いてあります）。 

一方、警察に拾得物として届けられた携帯電話は、警察から携帯会社に通知して持ち主を調べ、携帯会社から持ち主に連絡があります。

ただ、見つけた人が連絡をしてくれるだろう、などと考えてはいけません。こちらは緊急事態ですが、世間はそれほど甘くありません。　拾った人がいても、その時点で携帯の電池が切れていたら、連絡は不可能だと思って間違いないでしょう。　早く解決したい時は、こちらからアクションを起こして下さい。

６．全ての関係先に連絡する！

これは必ずして下さい！　　まず、無くした日の行動を思い出して下さい。

乗った電車、バス、タクシー、会社、商店、レストラン、喫茶店、飲み屋、ホテルなどは、全て電話します。　タクシーはレシートに車番が書いてあり、手掛かりになります。ホテルなども電話して、もし見つかった場合の連絡先を伝えておきます。公園などは出掛けて探します。相手からの連絡を待つのではなく、積極的に行動します。

７．神に祈ります （携帯電話に話しかけます）

その夜、就寝前に心を鎮めて、無くした携帯電話に話しかけます。

「私の大切な携帯電話さん、ごめんなさい。あなたを無くしてしまいました。私にとってあなたはとても大切なパートナーです。　どうか無事に私の手元に帰って来て下さい。もう二度とあなたを手放すことはありません。お願いです、私のところへ戻って来て下さい。」

これで、まず１００％戻ってきます！　安心して下さい。

戻ってきた携帯電話には、「お帰りなさい。」 と言って、きれいに拭いてあげて下さい。サポートセンターへ電話して、回線の停止を解除します。

拾った人が分かれば、その方にお礼状と薄謝（又は菓子折りなど）をお渡しします。

もし、戻らなかったら、端末は新しくなりますが、携帯の番号、アドレスはそのまま使えますから、すぐ元の生活に戻れます。少し授業料を払ったと考えて下さい。今後は、ネックストラップなどを使い、紛失しないよう心掛けましょう。（自戒を込めて）