世界のディーヴァに日本の歌手も
音楽の友4月号に、「世界のディーヴァたち」 の特集記事を見つけました。
「ディーヴァ」 とは、「 歌姫 」 または 「女神 」 と言う意味です。以前はプリマドンナと言っていました。
現代のマリア・カラスの栄冠は誰の手に? そして、ベスト10には誰が選ばれたのでしょうか。
この記事は、オペラに精通した 日本人音楽評論家、音楽ジャーナリスト16人が、現役のディーヴァをアンケートにより選ぶものです。
それぞれの採点者が、外国人女性歌手ベスト10 と、日本人歌手も含む10人の、計20人を選出しました。以下にベスト3と、その記事の一部をご紹介します。
1位 145 P アンナ・ネトレプコ(S)
2位 118 P ディアナ・ダムラウ(S)
3位 113 P チェチーリア・バルトリ(Ms)
特筆すべきは、ベスト10の中に、メゾソプラノが4人もランクインしていることです。記事にもありましたが、メゾが台頭する背景には、メゾが主役のオペラの上演機会が増えているだけでなく、現代のストレス社会では、「母の懐に抱かれているような優しく低い音」 に癒しを求める傾向が強くなったと言うのです。面白い分析でした。
そして、世界に通じる 日本のディーヴァたちに、27人の歌手が選ばれたことです。記事記載の順に、天羽明恵、安藤赴美子、青山恵子、藤村実穂子、半田美和子、秦茂子、林正子、飯田みち代、池田香織、井坂恵、石上朋美、加納悦子、幸田浩子、腰越満美、小山由美、蔵野蘭子、松本美和子、中島彰子、中村恵理、小畑朱実、佐々木典子、佐藤しのぶ、佐藤美枝子、澤畑恵美、塩田美奈子、砂川涼子、山下牧子の皆さんです。
もちろん、この他にも優れた歌手は多いと思います。そして、世界に通用する日本人歌手も増えています。 ~こんな記事を読むと、世界のディーヴァたちの競演から目が離せなくなります~。その意味で、今回の特集は興味深く、とても勉強になりました。 (詳しくは 「音楽の友4月号」 をご覧下さい)
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