第83回 日本音コン受賞記念演奏会
歴史と権威を誇る、日本の楽壇の登竜門 「日本音楽コンクール」 の受賞記念演奏会を聴いてきました。 (2015・4・17 愛知県芸術劇場コンサートホール)
会場は、ほぼ満席でしたが、中高年の聴衆に交じって、小学生から高校生たちも散見され、いつになく明るい雰囲気でした。この受賞記念演奏会は、毎年楽しみに聴かせていただいています。
1.吉田 南さん(ヴァイオリン) チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調
高校2年とは思えない堂々とした演奏でしたが、松尾葉子の棒が走り過ぎ(前半)、やや味気ない演奏に感じました。本来の実力が十分発揮できず少し心残りでした。
2.佐藤晴真さん(チェロ) エルガー チェロ協奏曲ホ短調
深い音楽性を感じました。振幅の大きなスケール感のある秀演でした。まだ音高3年生、将来への期待が膨らみます。
3.駒田敏章さん(声楽) マーラー 子供の不思議な角笛より
優れた表現力、フルオケに負けない声量で、マーラーの世界を格調高く歌いました。最年長ですが、久しぶりのバリトンの逸材です。
4.石田啓明(ピアノ) ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調
オケとの一体感があり、しっかりしたタッチが印象的でしたが、やや淡々としてクールなラフマニノフに聴こえました。 三階席後方で聴いたせいか、ピアノの音に迫力がなく、とても残念でした。
尚、セントラル愛知の演奏は、フルートが出色の出来、特に木管の表情が素晴らしいと思いました。 久しぶりに聴いた松尾葉子の指揮は、流麗でさわやかでした。
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