10万円のチケットに思う
ポール・マッカートニーのチケット 10万円、高いのか安いのか?考えてみました。
昨年中止になった日本武道館での公演が、約1年ぶりに来月(4・28)実現することになった ポール・マッカートニーの武道館ライブですが、
その、アリーナ席10万円、これは個人の価値観の問題ですから、高い安いと論ずることもないかも知れませんが、気になるところです。 1か月間アルバイトしても10万円稼ぐのは容易ではない時代、一夜のコンサートに10万円・・・
そこで、少しチケット料金について触れてみることにしました。
32年前、ピアニストのホロヴィッツが初来日した時のNHKホールのチケットはS席5万円。 物価を考えると、当時としてはかなりの高額でしたが即日完売しました。
ファンのアーティストへ熱い思いは、クラシックもポピュラーもジャンルに関係なく、昔から変わらないものです。
近年のクラシックコンサートも、名門歌劇場の引越し公演ともなれば、S席6万円はする時代、オペラに興味のない人から見れば、狂気の沙汰かも知れませんが、ファンはチケット代+交通費+宿泊費を払っても東京に集まります。
松任谷由実のディナーショーも 6万円、五木ひろしで 5万円、世界的なオペラと変わりませんが、やはり価値観の問題でしょう。
わずか数時間のコンサートに5万円~10万円使っても、それに見合うだけの価値を見出すことが出来れば、お金は活きることになり、同時に人生に大きな悦びを得ることが出来るはずです。
私たちは高いチケット代と引き換えに、「コンサートとの一期一会」 を求めている としたら、それは素晴らしい人生と言えるのではないでしょうか。
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