悲願達成なるか ショパンコンクール始まる
5年に一度のショパン国際ピアノコンクール。 今年(2015年)は、その年に当たりますが、すでに世界中から過去最多の455名(うち日本人は88名)がエントリーしていました。
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2015第17回ショパン国際ピアノコンクール予選から本選(ファイナル)へ
そのうち、先ごろDVD審査に通った160名が発表されました。日本人は25名です。ちなみに一番多いのは中国人で26名、韓国は24名、この3か国だけで約半数を占めていますが、よく見ると中国の人口は日本の10倍強、韓国は半分以下、韓国の意気込みが分かります。
前回(2010年)はロシア勢に圧倒され、日本人は一人も入賞出来ませんでした。今年こそは、入賞はもちろん、是非1位を獲得して欲しいと思います。
これほど海外で活躍する日本人ピアニストがいるのに、何故かショパンコンクールだけは、過去に1位を取ったことがありません。(入賞者は13名いますが・・) ちなみに、2000年の大会では、中国の ユンディ・リ が1位に輝いています。
その意味で、ショパンコンクール 1 位 は日本の音楽界の長年の悲願でもあります。 余談ですが、4台(※)の公式ピアノのうち2台は日本製(ヤマハ・カワイ)です。
※ベーゼンドルファーはすでに2005年から公式ピアノではありませんでした。現在は、スタインウエイ、ヤマハ、カワイ、ファツオリの4メーカーです。
優秀な日本の若き挑戦者に期待したいところですが、この先は長く、予備予選、1次、2次、3次、そしてファイナルと続きます。予備予選(事前審査)の結果は4月25日発表と決まっています。
日本の音楽界悲願の1位達成なるか、注目のファイナル、(ショパンの命日である 10月17日前後とされ、)今年は10月18日~20日と発表されています。
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2015第17回ショパン国際ピアノコンクール予選から本選(ファイナル)へ
● ドイツ・グラモフォンは、2015ショパンコンクール優勝者によるCDアルバムを、本年11月6日 (日本では11月16日予定 UCCG-1719) に発売すると発表しました。
また、1927年~2010年の、コンクール覇者たちによる11枚組のCDボックスを、本年12月末にリリースするもようです。
尚、今年は国際コンクールの当たり年で、4年に一度のチャイコフスキーコンクールも開催されます。 前回は声楽部門で、男女とも韓国に一位を独占されたことは、記憶に新しいところです。この時も日本は、どの部門も入賞者を出せなくて悔しい思いをしました。
ちなみに、今年開催される主な国際コンクールとして、ロン=ティボー国際コンクール(ピアノ部門)、日本の浜松国際ピアノコンクール、リーズ国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクール(ヴァイオリン部門)などがあります。 ※すべて予定です。変更される場合があります。
こんなに国際コンクールが集中する年は滅多にありません。コンクールが全てではありませんが、音楽にはオリンピックもノーベル賞もありません。やはり国際コンクールでの日本人音楽家の活躍に期待してしまいます。
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2015第17回ショパン国際ピアノコンクール予選から本選(ファイナル)へ
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