クラシック音楽で犯罪は減るか
この程、韓国ソウル市は、犯罪減少を目的としてクラシック音楽を導入することを発表しました。(ニュースソース FOCUS ASIA)
報道によると同市は、今年4月より古い住宅地、地下通路、歩道橋、児童公園、へんぴなバス停など、犯罪率が高い場所を5つ選んで、音響設備を設置、シューベルトやベートーヴェンなどの著名なクラシック作品や韓国の古典音楽を繰り返し流すことを決めたようです。
クラシック音楽の犯罪抑止としては、ベネズエラの青少年オーケストラ運動 「エル・システマ」 が最も有名ですが、すでに世界中で様々な試みが行われています。
米国、英国、ニュージーランドなどでも、クラシック音楽を街頭に流して犯罪を抑制する試みが実施され、効果が報告されています。
日本でも、以前に東京の豊島区に、「街にクラシック音楽を流そう」 というプロジェクトが出来たことがありました。
そして、人間ばかりではなく、食品にモーツァルトを聴かせると味が良くなるなどと、効果をPRする企業も現れました。
まあ、真偽のほどは良く分かりませんが、クラシック音楽には、ある種の精神安定効果や癒し効果はあると思います。 ただし、不協和音や変拍子の多い現代音楽は除きます。
日本の犯罪率の推移を見ると、成人は減少傾向、少年は高止まり傾向にあります。 (データえっせい2012・3・12記事グラフより)
周囲の大人たちの愛情と音楽の力で、将来を担う子供たちの心の傷を少しでも癒してあげることが出来れば、未来の明るい展望が拓けるでしょう。
今回のソウル市の試みが成功し、世界中にクラシック音楽の輪が広がることを願っています。音楽の力を信じたいと思いました。
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