ピアノはうたふ 春の日の唄を。
「さっぽろ雪まつり」が開幕しました。 まだまだ冬は続きます。
東京でも、明日未明にかけて積雪の予報が出ています。
「夜の雪」 金子みすゞ
牡丹雪、こ雪
雪ふる街を、
盲人がひとり、
子供がひとり。
明るい窓で
ピアノはうたふ。
盲人はきくよ、
杖をとめて。
牡丹雪はかかる、
その手のうへに。
子供はみるよ
明るい窓を。
牡丹雪はかざる、
おかつぱの髪を。
ピアノはうたふ
こころをこめて、
ふたりのために、
春の日の唄を。
牡丹雪、こ雪、
ひらひら舞ふよ、
二人のうへに
あたたかく、うつくしく。
しんしんと降る雪。 窓明かりの向こうから、ピアノの音が聴こえて来ます。 耳を澄ますと、それは春の日の唄でした。
まるで二人のためだけに温かく心に響きました。
雪が美しく舞っていました・・・
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