立春に詠む句
日本列島は、沖縄を除き、まだまだ冬の真っ最中ですが、本日は立春です。
せめて暦の上だけでも、春の訪れを喜びたいと思い、次の句をご紹介することにしました。
雲雀(ひばり)より 空にやすらふ 峠(とうげ)かな
旅する俳人 芭蕉は、ある峠の頂(いただき)に登りました。空気は澄み、眼下には野畑が広がっています。 空は晴れわたり、心地よい風が吹いています。
ふと気が付くと、雲雀(ひばり)の声が麓(ふもと)の方から聞こえてくるではありませんか。先ほどまで、頭上高くにさえずっていた雲雀が、今は下(足元)の方から聞こえてきます。
「今、自分はあの雲雀より高いところに来ている。」 芭蕉は頂上に登った達成感と爽快感を心の底から味わい感動します。
「空にやすらふ」と言う文字が、芭蕉の心情を良く表しています。「気分は最高!」と言ったところでしょうか。 清々しい自然と、心の解放が溶け合った一句だと思います。
まだ戸外は寒いですが、確実に春の足音が近づいています。今月の梅の開花に続き、いよいよ来月は桜の季節です。 当ブログでは、これからも春をテーマにした記事を心掛けたいと思います。
■ 雲雀の声 youtube https://www.youtube.com/watch?v=xOFOC8dBTDE
■ ヴォーン・ウイリアムズ曲 揚げひばり youtube https://www.youtube.com/watch?v=y-g4gQqojcg
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