気の毒な処分
最近のニュースで見つけた クラシック愛好家の、少し気の毒な話題です。
名門ウィーン国立歌劇場は、ボックス席の無断利用を繰り返していた男性(63歳)が、警察に逮捕されたと発表しました。
この歌劇場の座席は下記のようになっています。 (にーはお上海さんのブログより)
この男性は、最も安い 立ち見席(約1620円)で入場し、その後巧みにボックス席(約18765円)に移動して何食わぬ顔でオペラやコンサートを鑑賞していました。
劇場側の取り締まりを何度も逃れて姿をくらます様子は、まるで「オペラ座の怪人」のようだと、地元のメディアから注目されていたそうです。
しかし今月4日のバレエ公演中に、応援に駆け付けた警察によって、遂に謎の男性は手錠をかけられ刑務所行きとなりました。
ウィーン国立歌劇場は、この男性を劇場から永久追放とし、今後の出入りを一切禁止する厳しい処分を決定しました。
確かに、この男性の行動は問題です。しかし、一生出入り禁止と言うのは、音楽好きの男性にとって、かなり可哀想な気がしないでもありません。
日本でも、たまにS席がガラガラのことがあります。 すると、休憩時間に安い席からS席に移動する客が出てきます。 客席の真ん中がガラガラよりは、埋まっていた方が演奏者も気分が良いでしょう。
この程度なら許される範囲かも知れませんが、今回のウィーンのケースは、ちょっとやり過ぎたようです。 何でも程度問題だと思いました。
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