歎異抄を学ぶ3 宇宙を支える大誓願
月1回の「歎異抄」勉強会。 第一章は特に有名です。(テキストは大峯顯 誓願の不思議を使います)
「弥陀の誓願不思議ににたすけまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏まうさんとおもひたつこゝろのおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり。・・・」
この部分を、大峯顯氏は著書「誓願の不思議」の中で、「 十万世界の念仏の衆生を助けることができなかったら自分は阿弥陀にならないと誓った法蔵菩薩の大誓願こそ、宇宙の中の生きとし生けるものを支えてくれているいちばんの根底 」 だと説いています。
さらに大峯氏は、「ヨハネ福音書」の第1章第1節にある「初めに言葉ありき、言葉は神と共にありき、言葉は神なりき」 に出て来る言葉とは、「南無阿弥陀仏」に近いと言っています。一切の存在の根源として言葉があったのではないか、それは南無阿弥陀仏に置き換えることができると説いているのです。
「誓願の不思議」(百華苑)著者 大峰顯氏(哲学者、大阪大学名誉教授 86歳)
このような真理が勉強できる幸せを感じています。お寺は葬式を営むところ、そして檀家に寄付を割り当てるところ、と思っていましたが、このお寺は全く違います。本来のお寺の在り方、すなわち正しい生き方を説き、衆生を救うことがお寺の本当の姿だと思います。ご住職に感謝申し上げます。
歎異抄に驚嘆した哲学者・ハイデガー youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=OcvzJ2-kpTI
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