東京藝大 早期英才教育に着手
韓国の芸術英才教育院について書いたばかりですが、我が日本でも東京藝術大学が、地方の音楽的才能のある小学生を発掘して、直接指導する初の「早期英才教育」に乗り出すことが分かりました。 (毎日新聞記事)
「逸材リサーチ・プレレッスン」として、音楽部門で導入が決まったようです。
早期に原石を発掘し、教授陣が直接指導して、国内外のコンクールにも挑戦させ、いずれは世界で活躍できる音楽家を育成するとしています。
同大では、音楽学部の16年度入試から「飛び入学制度」を実施する予定ですが、一方で、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、さらには、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団などのトップオーケストラとも連携して、世界レベルの芸術家を獲得する計画です。
一流の芸術家を輩出すれば、その国の文化的ステータスは上がります。すでに日本では多くの世界的な芸術家を輩出しており、さらなる今回の試みは、韓国、中国など他国の台頭を意識してのことかも知れません。
「原石」も磨き方次第で宝石になるように、地方にいる「音楽の原石」をトップクラスの先生が指導して、一流の音楽家に育てようとする今回の計画は成功するでしょうか。
教育による格差は、音楽の世界にも浸透してきたようです。
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