国を憂う俳優 菅原文太
菅原文太さんが亡くなってちょうど一週間が経ちました。
ご遺族はもちろん、周囲の方々にとって寂しさの増す頃です。あらためてご冥福をお祈りします。
脱原発を主張し、平和憲法を守る運動に加わり、辺野古基地に反対し、特定秘密保護法にも反対を表明、集団的自衛権の行使容認に異を唱えました、さらに無農薬の有機農業に取り組みました。
それらの活動の根底には、「命の大切さ」に心を尽くす菅原さんの強い信念があったと思います。
戦中戦後を知る立場から、とくに憲法をないがしろにし、右傾化する社会への危機感は以前から相当に強く、昨年8月のインタビューでは、
「いま大切なのは、われわれ国民が政府のデマゴギーにそそのかされず、自分で考えることでしょう。書物や新聞を読み、多くの人の話を聞いて、平和を維持するために自分は何をするべきかを模索する。熟慮の末に真実を知れば、戦後ひとりの戦死者も出していない憲法9条がいかに素晴らしいものであるかが分かるはずです。戦前のようにタカ派政治家たちの言葉に踊らされてはいけません」 と戒めていた。(文と写真 日刊ゲンダイより)
「政治の役割はふたつあります。ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」 菅原文太
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