年末イベント「第九」を聴く
年末のイベントと化した「第九演奏会」。本当はイベントとは呼びたくありませんが、日本では「お祭りさわぎ」のような演奏会も多く、誰もが手軽に参加できるのは結構ですが、次第に芸術との距離が広がっていることも残念な事実です。
さて、今回の「第九演奏会」、イベントの部類なのか、芸術の域に達しているのか、それはご想像にお任せします。
街は迎春準備でにぎわっていますが、ホール内も千人を超えるお客様で熱気にあふれていました。
ステージも、オーケストラと合唱団を合わせると200名を超えますので、ギリギリで隙間がないほどでした。
一足早いニューイヤー気分で、ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ 「春の声」 で始まり、シベリウスの「フィンランディア合唱付」、オーケストラと合唱バージョンの 「花は咲く」 が演奏され、いよいよメインの「第九」です。
雄渾な第1楽章、激しい第2楽章、天国的な第3楽章、そして人類愛を謳いあげた終楽章、何度聴いても名曲です。この曲で一年が締めくくられ、次の一年が始まります。
来る年が、皆様に取りまして佳き一年となりますよう祈念申し上げます。
例年、簡単な楽曲解説をプログラムに載せております。
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