3大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)を聴く
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席チェリスト ユルンヤーコブ・ティム氏を迎えての、チェロと室内楽のコンサートに出掛けました。 曲目は、ドイツ3大Bの傑作です。
共演者は、ピアノ : 河村義子氏 ヴァイオリン : 天野千恵氏 (2014・11・22 スイトピア音楽堂)
ティム氏のチェロの音色は渋くて甘いです。すなわち一番理想的なチェロの音色です。
演奏は、振幅が大きく スケール感がありますが、同時に深い奥行と陰影を感じさせます。
バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏途中に、遅れて来たお客様をゾロゾロ場内に入れたことと、不要な拍手が再三あったことが残念でした。今後の課題だと思います。
しかし演奏は素晴らしいもので、東京の一流ホールでも十分通用する本格的な演奏でした。 ブラームスのチェロソナタ 第2楽章の中間部は素敵でした。 さらに、ベートーヴェン晩年の名曲 「 大公トリオ 」 、名演でした。 特にロマンティックな第3楽章にうっとりしてしまいました。
ピアノの河村義子氏は、音の粒がきれいで格調が高く、ティムさんとの相性がとても良いと思いました。 ヴァイオリンの天野千恵氏も歌心のある素晴らしい奏者です。
アンコールで演奏された「悲愴ソナタ第2楽章(Pトリオ編)」は、天国的な安らぎを覚えました。 心が幸せで満たされて、まさに至福の時間が流れました。
年に数回あるかないかの、「地方でも聴ける最高のコンサート」が、今日のコンサートだと確信いたします。 素敵な演奏をありがとうございました。
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