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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年11月15日 (土)

宗次で聴いた ルイサダ

2年ぶりに、ジャン=マルク・ルイサダのピアノリサイタルに出掛けました。今回は宗次ホールです。 ステージが近い分、迫力が違います。とても満足できるコンサートでした。

2014年11月14日 名古屋宗次ホール 

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いつものように、ルイサダの独創的で表情豊かな音楽に酔ってしまいそうです。鍵盤からは、ささやくようなピアニッシモから、強靭で圧倒的なフォルテッシモまで、常にドラマティックな音楽が湧き出てきます。そして、どんな柔らかい音も決して緊張感を失うことがないのがルイサダの凄いところです。

右手に寄り添う左手の絶妙なタッチ、呼吸する音楽、音の色彩は刻々変化し生き生きと動き回ります。 まるで鍵盤の上に何か生き物が潜んでいるかのようです。

デリケートな演奏の前半に対し、後半のピアノソナタ第3番は、やや激情的で粗く感じましたが、アンコールのスケルツォ第2番は深い造形に彩られた素晴らしいショパンでした。グラスハーモニカのためのアダージョ、ショパンのワルツ第12番Op70-2は温かい音楽でした。




◆ お客さんの咳(せき)について一言

プログラム後半、客席内で咳をする人が気になりました。 もちろん、生理現象ですから止めることはできません。

しかし、全神経を集中させて演奏している奏者にとっては、相当気になるはずです。大きな咳が入ると、集中が途切れてしまうからです。 実は今回のルイサダでも少し影響があったように思います。

これから冬場にかけて、咳をする人が増えると思います。

開演前のアナウンスで、「 携帯電話の電源をお切り下さい。」 とありますが、さすがに「咳をご遠慮下さい。」 とは言えません。

しかし咳も、携帯電話(着信音)と同じ位に迷惑なことなのです。これは、演奏者ばかりか、演奏を聴きに来たお客さんにとっても迷惑なことです。

提案として、もし体調の悪い(咳の出る恐れのある)人は、厚めのハンカチと、のど飴を持参されることをお勧めします。これはマナーでもあると思います。

そしてホール側でも、売店に、マスクやのど飴を置かれては如何でしょう。 当面はこれで解決できるはずです。

ただ、高齢化著しいクラシックコンサート界に於いては、体調に考慮できる新しい設備の導入は避けて通れないと思います。客席の一割程度はガラス張りにして加湿器などを入れ、安心して音楽を楽しめる空間を作ることで、真に社会的意義のあるホールが誕生したと言えるのではないでしょうか。

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