文化の日に思う
文化の日は、日本の祝日法で 「 自由と平和を愛し、文化をすすめる 」 日、として定められています。
国が、文化を振興する日と定めたのです。
しかし、日本の文化予算は諸外国に比べかなり少ないのが現状です。
以下は、文化庁の委託で野村総合研究所が調査した「諸外国の文化政策に関する調査研究」より、各国の文化予算の比較グラフです。(2012年度資料)
約100兆円にも及ぶ日本の年間予算のおよそ0,1% わずか1035億円が、日本の文化予算です。(2014年度)
1035億円と言っても、そのうち約650億円は、文化財の保護・継承・補修などに使われます。
実質、文化の振興や人材育成、創造的文化活動には350億しか予算がありません。
日本では、クラシック系の音楽界だけ見ても、多くの音楽家、多くの音楽大学、楽器業界、音楽出版社、地方のコンサートホールなどが経済的に厳しい状況下にあります。
「文化の日」という言葉が、空しく聞こえるのは私だけでしょうか・・・
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