産業化するコンクール ピアノ受験者が7割
コンクール情報ブログ「文化的な日々」によると、2014年9月の1か月だけで、自ブログへの総アクセス数が25万8千件を超えたとのことです。
一日平均8614件のアクセスは、ブログ開設以来の最高新記録だそうです。
この数字から、日本の音楽コンクールの過熱ぶりが見えてきます。 毎日のように、どこかでコンクールが開催されているわけですが、一体、年間の受験者数は何人くらいになるのでしょうか?
コンクール主催者大手の「ピティナ」が約4万人、同じく大手の「グレンツェン」が約4万人ですから、そのほかの大小を合わせると、多分数十万人規模になるのではないでしょうか。(オーディションやグレード試験もある意味コンクールの仲間です)
コンクールは言うまでもなく、音楽を勉強する上での大事なステップです。コンクールが多いことは、受験機会も増え、レベルも選択出来るので大いに結構なことですし、受験者の音楽的レベルの向上には役立っているはずですが・・・
ただ、あまりに多いコンクールの現状を見ると、コンクールが文化的な側面を越えて、一つの産業として成り立っているように思えてなりません。いずれ淘汰されていくのか、ますます増えていくのか、その将来を見守りたいと思います。
以下は、「文化的な日々」さんの集計による、楽器別のアクセス数の割合(%)です。やはりピアノが圧倒的に多いのが分かります。もう少しバランスが取れると同時に、ジャンルが増えることを期待したいと思います。
【1】ピアノ 70.3
【2】ヴァイオリン 10.7
【3】声楽 7.9
【4】フルート 6.3
【5】チェロ 2.1
【6】クラリネット 0.8
【7】トロンボーン 0.8
【8】トランペット 0.7
【9】マリンバ 0.4
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