中秋の名月 うさぎの自己犠牲
9月8日は、中秋の名月(十五夜)です。 一年で一番美しい月が夜空に輝きます。
二番目に美しい月は、10月6日(十三夜)とされます。
今年は171年ぶりに、11月5日(のちの十三夜)の名月も見られます。 3 回もの名月は今世紀中にはありません。 したがって今年は人生に一度の特別な秋と言えるでしょう。
東山魁夷 「 月 」
さて、月と言えばうさぎですが、月とうさぎにまつわる話を 「 Wikipedia 」 から一部引用してご紹介します。
その昔、猿、きつね、うさぎの3 匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢いました。
3 匹は老人を助けようと考えました。猿は木の実を集め、きつねは川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えました。しかしうさぎだけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができませんでした。
自分の非力さを嘆いたうさぎは、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿ときつねに頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込みました。
その姿を見た老人は、帝釈天(たいしゃくてん)としての正体を現し、うさぎの捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、うさぎを月へと昇らせました。
この伝説は、仏教説話 『 ジャータカ 』 を発端とし、『 今昔物語集 』 などを始めとして多く語られ、うさぎの自己犠牲と利他の菩薩道を今日に伝えています。(余談ですが私はうさぎ年生まれです)
尚、ロマンティックな月は、芸術家の創作意欲を掻き立てました。多くの音楽や絵画は、月からインスピレーションを得て作られました。
特にクラシック音楽では、ベートーヴェンの月光ソナタを始め、ドビュッシー、フォーレ、ブラームス、シューマン、メンデルスゾーン、シェーンベルク、日本では滝廉太郎などの名曲が残されています。
ドヴォルザーク 《 ルサルカ 》 より 「 月に寄せる歌 」 <9月8日はドヴォルザークの誕生日です)
https://www.youtube.com/watch?v=sbZiNiZJEyQ
今宵、名月が見られますように・・・
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