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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年8月 3日 (日)

ある室内楽コンサートを聴いて。

成長著しいある女性ピアニストと、地元プロオーケストラのメンバーによる室内楽コンサートに出掛けました。

会場は、一流楽器メーカーの直営ホールです。私も初めて行きましたが、このホール音響が良くありません。楽器メーカーのホールとしては致命的とも言える音響です。(。>0<。)

特に低域がこもり、非常に音の抜けが悪いのです。モコモコといった感じです。ビルの2Fなので天井も低く、空間自体も狭いので仕方ないかも知れませんが、そこに最高級のコンサートグランドピアノがドドーンと置いてあります。

まあメーカー直営ですから仕方ありませんが、本当はもう少し小さいグランドで十分です。でないと古典ものは聴けたものではありません。とにかく、低音がいつまでも残り、鼻づまり状態です。スッキリしません。

しかも、このホール、残響がほとんどありません!ちょうど満席でしたから吸収されたかも知れませんが、それにしても最悪のホールです。ただ、メーカーはホールと呼ばず、コンサートサロンと言っています。少しは分かっているのでしょうか。

つい前置きが長くなってしまいましたが、

前半のピアノソロ1曲目は、少し地味な曲に思えますが、むしろ色付けが楽しめる曲でもあります。2曲目への導線としてもってきたなら、彼女の選曲センスがうかがえます。ただ、音響のせいで、ピアノの音が重く聴こえるので、バランスが良くありません。音響が演奏を助けるケースはありますが、その反対になってしまったのは惜しいと思います。2曲目は、タッチが美しく情感もあり、しばし猛暑の下界を忘れて音楽の世界に浸ることができました。

さて休憩をはさんでメインの後半へ、

ドヴォルザークの有名な室内楽曲(Pf+SQ)。何故かサブタイトルに「叶わぬ・・・何とか」と書いてあります。全く意味不明!(私の勉強不足かも知れませんが)

やはり、プログラムに意味を書くべきだと思います。またはトークで解説するとか。不親切だと思いました。お客は無視で、自分たちだけ好きな曲が演奏できれば満足なのでしょうか。こういうのを「独りよがり」というのです。

第1楽章、ウ~ん ( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ… 弦楽器の音程が悪過ぎます。アンサンブルの音が汚くて、とても残念なスタートでした。後半少し持ち直しましたが、期待し過ぎた私が間違っていました。このオケは本番が多く、きっと練習も出来なかったのでしょう。(少ない練習でここまで仕上げたとみれば許容の範囲かも知れません。)

第2楽章、Pfの愁いのある表情は聴衆の心を捉えたと思います。とても美しい演奏でした。

終楽章まで聴きましたが、せっかく曲想豊かなドヴォルザークの傑作を、貧弱でつまらない演奏にしてしまったのは残念でなりません。残響のないホールも一因です。ピアニストが気の毒でした。彼女は夏休みで一時帰国中、3本の本番をこなしましたが、このコンサートも経験の一つだと思って前向きに捉えて欲しいと思います。

妥協すれば聴けなくもないレベルですが、論評する価値はなく、東京では絶対通用しない演奏でした。

◆つい辛口の批評になりましたが他意はありません。簡単に言えば、批評は期待度に反比例すると言うことです。期待度が高ければ、裏切られた時に失望が大きく辛口にならざるを得ません。期待度が低ければ、総じて批評は甘くなります。だから批評が良かったからと単純に喜べませんし、逆に厳しい批評は、期待度が大きく応援している証です。ただ、厳しい批評が2回続いたら、聴衆は離れていきます。

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