8月の終わりに
楽しかった子供たちの夏休みもあとわずか。 この頃の憂鬱な気分が思い出されます。
広島、長崎、御巣鷹山、そして終戦、シベリア抑留と、8月は悲しい歴史の月です。
さらに今年は、広島の土砂災害もあり、いっそう悲しい月になりました。
さて、現役時代に比べて 「 日々を見つめる時間 」 ができました。そして、今まで見えなかったものが少しづつ見えるようになりました。 8月の終わりにあたり、次の詩をご紹介して、皆様とともに、あらためて平和の祈りを捧げたいと思います。
木 琴 金井直(かない ちょく)1948年
妹よ
今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない
お前はいつも大事に木琴をかかえて
学校へ通っていたね
暗い家の中でもお前は
木琴といっしょにうたっていたね
そしてよくこういったね
「早く街に赤や青や黄色の電灯がつくといいな」
あんなにいやがっていた戦争が
お前と木琴を焼いてしまった
妹よ
お前が地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で鳴らし始めてから
まもなく街は明るくなったのだよ
私のほかに誰も知らないけれど
妹よ
今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない
後に、この詩に岩河三郎が曲を付け、混声三部合唱曲「木琴」として発表されました。
↓ 興味のある方は、涙をこらえてお聴き下さい。
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