命が優先されない国を音楽が救うか?
期限切れの鶏肉を使った「チキンナゲット」のニュースは、驚くと言うより、「 また、あの中国か。 」 という不思議な「 あきらめムード 」 が先行しました。
次々と明るみに出る中国の食の汚染!
WHOの最新(2012年)の資料によると、食の汚染、大気の汚染、喫煙者の増大が進む中国では、がん患者が急増していて、世界の肝臓がん、食道がんの新規患者の5割は、中国人とのことです。
肺がん、胃がん、肝臓がん、食道がんの発症率・死亡者数は世界一。平均寿命は、環境汚染によって5年6か月も短くなりました。これは驚きです。
中国の企業は、環境汚染の対策に金を使いません。人の命より利益優先です。当局に見つかっても罰金を払う方が安上がりという考えです。
いつからこんな不道徳な国になってしまったのでしょう。
私たちの知っている中国は、4千年の歴史ある大国で、偉大な文明が栄え、芸術文化が花咲き、歴史上の哲学者や思想家を輩出し、その多くを日本も学んできました。
しかし、近年は経済発展と共に人間性が後退し、モノモノカネカネ主義が蔓延しているようです。 貧困層と、富裕層の格差もどんどん広がっています。
ただ、富裕層が増えたお蔭で、教育や趣味にお金をかける人が増えています。なかでも、ピアノの普及率は急成長とのことです。世界のピアノ市場の60%以上は中国です。
中国出身の世界的なピアニストは多く、ランラン、ユジャ・ワン、ユンディ・リ、牛牛(ニュウニュウ)、フー・ツォン、などは、今や中国の子供たちの憧れのまとになっています。
13億人の中国ですが、ピアノ人口は4千万人と言われています。ランランに続けと言う訳ですね。でも4千万人は凄い数字です。
この子供たちが音楽教育を受けることによって、豊かな情操が育まれます。美しい感性や、協調性を学んでいくことになるでしょう。
そのことが、中国の将来を明るくする大きな原動力になって欲しいと思います。音楽の力は偉大です。日本の第九のように、中国全土に「人類愛」の歌声が響く時が必ずやってくると信じます。先人の名に恥じない偉大な中国に戻るカギは、音楽を学ぶ4千万人の子供たちにかかっています。
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