バイロイト波乱の幕開け
AFP=時事によると、7月25日開幕したバイロイト音楽祭で、いきなり舞台装置が大きく破損して、約1時間公演が中止する事態になったとの事です。初日は「タンホイザー」でしたが、聴衆が一時外へ避難するケースは極めて異例な事だそうです。
今年は新演出の作品はなく、話題性に欠けるバイロイトですが、何といっても特筆すべきは、韓国人歌手の台頭です。
「タンホイザー」には、ヘルマン1世役でヨン・グァンチョル氏(バス)。「さまよえるオランダ人」「ローエングリン」には、サムエル・ユン氏(バリトン)。また、バスのチョン・スンヒョン氏は、ニーベルングの指輪の「神々の黄昏(たそがれ)」に出演予定です。
グァンチョル氏は、「ワルキューレ」「オランダ人」にも出演予定で、バイロイト全30公演のうち24公演に、韓国人歌手が登場します。
日本人は、2002年から9年連続で、メゾソプラノの藤村実穂子氏が出演して話題になりましたが、今年は韓国声楽家が独占状態です。
バイロイト音楽祭の公式サイトは、現在、ドイツ語と英語が選べますが、こんな調子だと来年から、韓国語サイトが出来るかも知れませんね。
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