ロリン・マゼール氏 逝去
世界的指揮者ロリン・マゼール氏が、肺炎による合併症のため、米国バージニア州の自宅で84歳の生涯を閉じた。
神童とも言われ、8歳でニューヨークフィルの指揮をしてデビュー。その後世界中で活躍したが、その才能ゆえに栄光と挫折の人生だった。
今春はボストン響との公演がキャンセル(デュトワ氏に変更)になり、今夏のPMF公演も健康上の理由からキャンセル(佐渡裕氏ほかに変更)になり心配されていた。
何度も来日し、バイエルン放送響やクリーヴランド管で聴く機会に恵まれたが、思い出に残る名指揮者だった。
今年1月のアバド氏の逝去に続き、世界的音楽家の訃報が相次いでいる。残念でならない。かつて熱狂して聴いた多くの指揮者たち、カラヤンも、べームも、バーンスタインもいない。ムラヴィンスキー、チェリビダッケ、ジュリーニ、クーベリック、ジョージセル、オーマンディ、そしてクライバーもいない・・・。
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