Raise Taxes on tobacco
5月31日は、世界禁煙デーだった。
WHO(World Health Organization)の、2014世界禁煙デーのスローガンは、「タバコ税を上げよう!」である。
この4月からの消費増税で、タバコは値上げされたが、セブンスターで460円。この価格は安いのか、高いのか? 世界のタバコ価格を調べてみて驚いた。(以下、タバコ1箱の平均価格 1ドル=102円として計算)
ノルウェー1170円、 イギリス1093円、 カナダ 821円、オーストラリア 797円、シンガポール 778円、フランス 740円、ドイツ 650円、スイス 582円、イタリア 573円、オランダ 559円、アメリカ488円などなど。 比べると日本はかなり安い。
もちろん、JTの企業努力もあるだろうが、日本のタバコ税が安いのも一因だろう。
■ その後、円安の進行もあって、日本のタバコ価格は世界的にさらに安くなったが、2015年1月、韓国が80%の値上げを断行(日本円にして約270円→490円)したことで、日本のたばこ価格は、OECD加盟34カ国で最も安い水準になっている。
日本学術会議の試算によれば、もし、タバコの税率を上げて、1箱1000円程度にしたら、税収は4兆円増えるという。 消費税を10%にしなくても大丈夫だ( 愛煙家には申し訳ないが。)
タバコ消費量世界4位の日本は、病気大国でもある。世界の薬の20%が日本人の体内に入っている。 何種類もの薬を飲まされて、おなかがふくれてしまったという笑えないジョークもある。 これ以上病人を増やさないためにも、禁煙について真剣に考えるべきではないだろうか。
タバコによって引き起こされる病気一覧(出典www.kinennohi.jp)クリックで拡大
タバコが死因の年間死亡者数(厚労省資料)↑ この後、2005年には1,7倍の196000人に増加(推計値)している。そして世界では年間600万人に達している(WHO調べ)。この数字は第一次世界大戦の連合軍の戦死者553万人を上回る。
なお、日本も含めた年間600万人のタバコが主因の死亡者の中には、受動喫煙者が含まれていることを忘れてはならない。
禁煙大使を務めた安藤美姫さん
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