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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年6月 6日 (金)

サボテンと毛虫

毛虫の季節になりました。 公園の桜の木などによく見かけます。 いつも毛虫を見ると思い出すステキな詩があります。


サボテンと毛虫       高俊明(1929・6・6生~2019・2・14)

わたしは求めた
美しい花束を
しかし 神さまは とげだらけのサボテンをくださった

わたしは求めた
愛らしい蝴蝶を
しかし 神さまは ゾッとするような毛虫をくださった

わたしは
なげき 悲しみ 失望した

しかし 多くの日が過ぎ去ったあと
わたしは目を見張った

サボテンが多くの花を開いて 美しく咲き乱れ
毛虫が愛らしい蝴蝶となって 春風に舞い舞うのを

すばらしい神さまの御計画


201305l

↑ギフ蝶の幼虫  ↓成虫

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この詩は、台湾生まれの高俊明(こう しゅんめい)牧師の作です。氏は1970年代、台湾の民主化運動に関わったとして、政治的圧力を受け投獄されましたが、その3年半の間に獄中で作られたものです。

獄中でも希望を失わず、信念を貫いた高俊明牧師は、戦前は日本で小・中学校教育を受け、戦後は祖国の神学校を経て牧師になった方です。

詩 「 サボテンと毛虫 」 は、逆境にいる多くの人に生きる希望を与えました。


その後、牧師は何度も来日され、「美しい日本に」と題する短文を書かれました。その最後の一章をご紹介します。            

「美しい日本に」      高俊明 (1990年4月15日復活節の朝)

かくして
日本はついに
真理の花 正義の花
信仰の花 希望の花 愛の花が
咲き乱れる国となり
そのかんばしいかおりは
全世界にただよい
その美しい新芽は
人々の傷をいやし
そのすばらしい実は
全人類に
新しい喜び 新しい希望
新しい力を与えるようになる

ああ
その日の到来を待ち望んで
私は今日も熱い祈りを捧げている


かつて安倍総理が展開した国家論 「美しい国へ」 と、川端康成が日本の美意識を著した「 美しい日本の私」。 それらを比べることは出来ませんが、
高俊明牧師が日本に捧げた崇高な祈りを感じながら、私たちも 「美しい日本 」 の姿を思い描いてみてはいかがでしょうか。

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