佐村河内事件のその後
あれほど騒いだ佐村河内事件も、その後のSTAP細胞疑惑、韓国セウォル号事故、ASKAの覚せい剤事件などに埋もれてしまった。
記者会見で、新垣氏を訴えるなどと強がっていた佐村河内氏は、結局は訴訟を起こすことなく穏便に収束する見通しだ。
CD発売元の日本コロムビアも、損害賠償の請求を行わないようだし、講談社、NHK出版、幻冬舎も、賠償請求に至っていない。 唯一、コンサートツアーのキャンセルで大損害を被ったサモンプロモーションが、賠償請求を検討中だ。
多くの作品の著作権について、佐村河内側は共同名義を申し入れしているが、新垣氏は最近、都内のトークイベントに出演し、「ヴァイオリンのためのソナチネ」と、「ピアノのためのレクイエム」の2曲を自分の名義にするよう要求していることを明らかにした。
当初の謝罪会見で新垣氏は、「すべての著作権を放棄する」と言っていたが、少し冷静になってみれば、作曲家としての名誉のためにも、この2曲は譲れないだろう。
トークイベント出演中の新垣隆氏(live doorニュース)
この事件がいつ収束するか分からないが、すでに過去の事件として記憶から遠ざかりつつある。 まもなくサッカーワールドカップが開幕すれば、完全に忘れ去られてしまうのではないだろうか。 しかし私は、この事件を追いかけることで、日本のクラシック音楽界の「様々な問題点」に光を当ててみようと思っている。
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