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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年5月 5日 (月)

オーケストラの新兵器

5月4日、BSで放送した「東芝グランドコンサート」で、18年ぶりに来日したノルウェーのオスロフィルハーモニー管弦楽団を聴くことが出来ました。

言うまでもなく、クラシックコンサートは会場まで出かけて、生の演奏を聴くことがベストです。 

しかし、TVで鑑賞するのも悪くありません。 指揮者や奏者の表情が良く分かるばかりか、今日のように新しい発見もあるからです。

TV画面を良く見ると、このオーケストラは、あまり見慣れないものをステージに持ち込んでいるようです。

クラリネット奏者の頭を支えているマッサージチェア(笑)みたいなものは何でしょうか?

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トランペットやティンパニの前にあるところを見ると、クラリネット奏者の耳を守るプロテクターのようなものでしょうか。 多分、金管楽器や打楽器の直接音から耳を保護する新兵器のようです。

アクリル製の防音板(ウェンガー社製など)は良く見かけますが、このタイプは初めて見ました。

確かに、100デシベルを超えるトランペットなどの金管楽器が耳元で鳴っては耳がおかしくなるでしょう。 ビルの工事現場や地下鉄のホーム、高架下などと同じ騒音です。

事実、ある調査ではオーケストラの団員196人全員の聴覚を検査したところ、31%に難聴の症状があったそうです。

以前、日本の造船所で働く作業員の多くが難聴になり労災認定が認められましたが、オーケストラの団員に適用されたという話は聞いたことがありません。

しかし、音楽家も職業として働いている以上、労働災害はあってはならないはずです。 EU(欧州連合)諸国ではその意識が高いようです。ただ、ノルウェーはEUに加盟していません。

近い将来、日本の全ての演奏家の労働条件が改善され、社会保険や雇用保険にも加入が可能になり、安心して働ける環境が整備されることを願わずにはいられません。

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